Googleが、OpenAIのChatGPTの対抗馬を開発中のAIスタートアップ「Anthropic」に3億ドル近くを出資していると、Financial Timesが報じている。
ちなみに、金銭的な詳細を伴わない提携の内容は、Anthropic社のブログで共有されている。
Anthropic CEOのDario Amodei氏は、「我々はGoogle Cloudと提携し、我々のAIシステムをより多くの人々に展開するAnthropicの次の段階をサポートします。このパートナーシップは、私たちが必要とするクラウドインフラのパフォーマンスとスケールを提供してくれます。」と述べている。
このパートナーシップは、両社がAIコンピューティングシステムを共同開発できるように設計されている。
「我々は、信頼性が高く、解釈可能で、操縦可能なAIシステムを構築するために、Google Cloudのインフラストラクチャを使用することを熱望しています。Google Cloudとのこのパートナーシップにより、より堅牢なAIプラットフォームを構築することができます」と、にAmodei氏は付け加えている。
Anthropicは、OpenAIの元リーダーたちによって2021年に設立されたAIスタートアップだ。同社は1月、OpenAIのChatGPTに対抗する新しいチャットボット「Claude」を限定的にテスト公開していた。
Google CloudのCEOであるThomas Kurian氏は声明の中で、「AIは学術研究から進化し、技術的変化の最大の原動力の1つとなり、あらゆる業界において成長とサービス向上のための新しい機会を生み出しています」と述べている。
このような取引により、大手企業は開発中のAIシステムにアクセスする機会を得ることができます。一方、AIスタートアップは、ハイテク企業が提供する資金やクラウドコンピューティングのリソースを最大限に活用することが可能となる。
AnthropicのClaudeは、まだ一般に公開されていない。しかし、同社は “今後数カ月のうちに“このチャットボットをより利用しやすくする予定であることを共有している。
Googleは、2月8日に新たに「検索のお供となる」AI技術を披露するとされており、これは同社の大規模言語モデル「LaMDA」に基づくAIチャットボットである可能性が示唆されている。
一方のChatGPTについては、今月初めには、スイスの銀行大手UBSが、ChatGPTが1月末に月間アクティブユーザー1億人を突破し、史上最も急成長したアプリになった可能性があると報じられていた。
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