Googleは、インターネット上の広告を再構築する「プライバシーサンドボックス」を本格的に稼働する。告知されていたとおりGoogleはChromeユーザーの1%となる約3,000万人を対象に無作為にサードパーティCookieの無効化を開始した。この対象者数は2024年後半にChromeがCookieを完全に廃止するまで、今後数ヶ月の間に徐々に拡大していく予定だ。広告が表示されることに変わりはないが、そのターゲティング方法は変わっていくだろう。
このロールアウトに含まれる人々は、ブラウザを起動すると、トラッキング保護を最初に体験する一人であることを伝える通知が表示される。また、Tracking Protectionは、サイトがサードパーティのCookieを使用してブラウジング中のユーザーを追跡することを制限する、と説明される。この導入は、インターネットを利用するほとんどの人々に影響を与える変更にまだ適応していないいくつかのWebサイトで不具合が生じる可能性があるため、GoogleはユーザーがサードパーティCookieを一時的に再度有効にできるようにする。ブラウザのバーにある目のアイコンをクリックして、この新機能をオフに切り替えることができる。
サードパーティCookieは、インターネット初期からあったが、時が経つにつれ、企業がWeb上でユーザーを追跡する主要な方法となった。すべてのデータを使って、広告主はあなたの興味のプロファイルを構築することが出来る。サードパーティCookieはプライバシーに有害であることが証明されているため、Googleはこれに対処するよう圧力を受けている。
Googleのプライバシーサンドボックスは、その名前が示唆するように、広告主がユーザーのプライバシーを保護しながら広告を提供することを可能にするCookieの代替となるように設計された。このシステムは、ユーザーの最近のブラウジング活動に基づいて、興味に応じたグループにユーザーを割り当て、広告主はその情報を使って関連性の高い広告をユーザーにマッチさせることができる。このシステムはCookieよりも侵襲性が低いはずで、すべてのデータと処理はデバイス上で行われ、Googleはユーザーの興味を3週間保存するとしている。このプロジェクトは、Googleを今以上に強力な企業にするのではないかという懸念から、規制当局の注目を集めている。
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