GoogleのChromebookは、廉価な価格設定と不足のない性能で、エントリーユーザー向けの魅力的な選択肢として確固たる地位を築いていたが、Googleは本日、Chromebook認定システムに「Chromebook Plus」という新たなカテゴリを創設し、パートナー企業が、より高い性能を求めるユーザー向けに性能と機能を強化したプレミアムなChromebookを提供出来ることになった。
2倍の処理性能を持ち、高度なAI処理も可能に
今年初め、GoogleがChromebook Xという名称で、ChromeOSベースのChromebookの新カテゴリーを立ち上げようとしているという噂が流れた。噂通り、今回高い処理性能を備えたChromebook Plusが登場する。
Chromebook Plusには、以下に示すように高い最小システム要件が導入され、エントリーレベルのChromebookと比較して、魅力が高まると期待されている:
- 第12世代Intel Core i3プロセッサーまたはAMD Ryzen 3 7000シリーズプロセッサー以上
- RAM:8GB以上
- ストレージ:128GB以上
- 1080p以上のIPSディスプレイ
- 少なくとも1080pのウェブカメラ 一時的なノイズリダクション
GoogleのChromeOS製品・エンジニアリング・UX担当バイスプレジデントであるJohn Maletis氏は、Chromebook Plusノートパソコンは、昨年のベストセラーChromebookと比較して「2倍の性能」を実現すると述べている。同社はまた、この基準を満たすか上回る既存のChromebookが、”数週間以内に“Chromebook Plusに昇格”するともしている。これらのアップグレードデバイスは、関連するすべての新しいソフトウェアの拡張を受けることになる。
高いスペック要件にもかかわらず、これらのマシンは法外に高価ではなく、399ドル(59,000円)からとなる。
ユーザー体験をさらに向上させるため、Chromebook Plusモデルは高品質のビデオ通話を重視しており、そのためこれらのモデルには1080p以上のカメラと通話品質を高める高度なAI機能が搭載されている。ウェブカメラは、Google Meet、Zoom、Microsoft Teamsなど、使用するビデオ会議アプリに関係なく、数回タップするだけで、照明を調整し、背景のノイズをキャンセルし、背景をぼかすことができるはずで、これらの機能はChrome OSに直接統合されている。
さらに、Chromebook Plusのノートパソコンには、様々なアプリのAI機能が搭載される。AIを搭載したGoogleフォトのマジック消しゴム機能は、より強力な写真編集を容易にする。
一方、FileSyncを備えたノートパソコンの大容量ストレージ・ドライブは、より多くのGoogleドライブ・ファイル(自動的にダウンロードされる)へのオフライン・アクセスを可能にする。また、Chromebook Plusデバイスには、Adobe Photoshop on the webとAdobe Express Premiumの3ヶ月間無料サブスクリプションが付属する。
Chromebook Plusのラップトップは、現在提供されているものだけでなく、2024年にはさらに多くの機能がラインナップされている。ユーザーは、AIによる文章作成支援、パーソナライズされたAI生成の壁紙、AI生成のビデオ通話用背景などの機能強化を期待できる。これらの機能は、ユーザー体験をパーソナライズし、コンテンツの下書きやカスタマイズなどの作業をよりユーザーフレンドリーで楽しいものにすることを目的としている。
Chromebook Plusは、Acer、Asus、HP、Lenovoから発売される。
米国では10月8日から、ヨーロッパでは10月9日から発売される。日本での展開は未定だ。
Source
- Google The Keyword: Chromebook Plus: more performance and AI capabilities
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