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ドイツのJülich Supercomputing Centre (JSC)は、IQM Quantum Computers社から5量子ビットの量子システム「IQM Spark」を取得した。このシステムは、JSCのJUNIQ量子コンピューティング・インフラストラクチャの一部として2024年7月に稼働を開始し、JSCの古典的なスーパーコンピューターに接続される予定である。これにより研究者は、量子コンピューターが古典的なスーパーコンピューターの計算をどのように高速化できるかを探求できるようになる。

IQM Spark 1
(Credit: IQM)

IQM Sparkは100万ユーロ以下で、大学や研究機関での基礎実験や教育への応用を目的として設計されている。超伝導電子共振回路を使用して量子ビット(qubits)を生成するが、高感度な量子特性を維持するためには絶対零度近くまで冷却する必要がある。

このシステムはJUNIQインフラの一部として運用され、ドイツとヨーロッパの科学と産業に最先端の量子コンピューターへのアクセスを提供する。

JSCでは、欧州初のエクサスケールスーパーコンピューターである「JUPITER」の立ち上げも進められている。IQM Sparkは多くの拡張性と接続の可能性を持っており、JSCのJUNIQコンセプトに適合させる事を可能にする。IQM Sparkの設置は、量子コンピュータを古典的なスーパーコンピュータと組み合わせて運用し、量子-古典ハイブリッドコンピューティングシステムの実現を後押しすることだろう。

欧州連合の各国は、先日欧州を「クオンタム(量子)バレー」にすべく、協力関係を築く「量子技術に関する欧州宣言」に署名した。これまでは米国企業の躍進が著しかった量子コンピュータ分野だが、欧州勢の巻き返しも期待される。


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