少し前に、BloombergはAppleのiPhoneとApple Watchのチーフ・デザイナーを務めていたTang Tan氏が退社したことを報じていた。同氏のその後の動向が注目されたが、どうやら新たな情報によると、Tan氏はかつてAppleのチーフ・デザイン・オフィサーとして同社に君臨したJony Ive氏の企業「LoveFrom」に加わる可能性があるとのことだ。
Bloombergによると、Tan氏はIve氏、OpenAIのSam Altman氏とともに、“新しい人工知能ハードウェア・プロジェクトに取り組む”ことになるという。これは、The Informationが9月に報じていたプロジェクトが現在も継続している事を示唆するものだ。
この件に詳しい関係者は、Tang Tan氏とJony Ive氏がAIハードウェアの外観と形状を担当し、Sam Altman氏が必要なソフトウェアの専門知識を提供すると述べている。
関係者によると、この取り組みの一環として、退任するApple幹部のTang TanがIveのデザイン会社LoveFromに加わり、新製品の外観と機能を形作ることになるという。現代のAIの顔となったAltmanは、ソフトウェア基盤を提供する予定であると、その関係者は語った。
全部で20人以上の元Apple社員がこのデザイン会社に加わっている。
Appleの退社は最近も続いている。Appleの最も重要なユーザー・インターフェース・デザイン・リーダーの一人であるPatrick Coffmanが去った。Iveの退任後にAppleに入社した英国放送協会の元デザイン幹部Colin Burnsは、1月に退社する。彼はAppleのインタラクション・アーキテクチャ・チームを率いており、初期のハードウェアとソフトウェアのコンセプトの探求を担当している。
また、Iveの輝かしい功績を持つAppleのインダストリアル・デザイン・チームのもう一人のメンバー、Shota Aoyagiも退社した。彼はLoveFromに入社したばかりだ。
Tan氏はiPhone、Apple Watch、AirPodsなど様々なApple製品に携わった。彼は “Appleの最も重要な製品に関する重要な意思決定”を行ったと評価されている。
新たなAIハードウェアの正確な性質は現時点では不明だが、このプロジェクトは「AIのiPhone」と呼ばれており、LoveFromで現在議論されている。LoveFromとAppleは最近の出来事や噂についてコメントを控えている。要するに、デバイスが実現するまでにはしばらく時間がかかるかもしれないが、SoftBankが資金を提供しているため、幹部たちはじっくりと時間をかけることができるだろう。
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