Samsungは、これまで自社のExynosチップとQualcommのSnapdragonチップを自社のGalaxyスマートフォンに搭載していたが、Galaxy S23ではその長年の伝統を捨て、Snapdragonチップのみをを独占的に使用してきた。だがSamsungは、来年少なくとも一部のGalaxy S24にExynosチップを復活させると噂されている。同社は、アフリカ、ヨーロッパ、アジアの一部で発売されるGalaxy S24シリーズにExynos 2400プロセッサを採用し、中国、韓国、アメリカなどで販売されるデバイスにはSnapdragon 8 Gen 3を採用する可能性がある。そんな噂のExynos 2400プロセッサーについて、仕様がリークされた。
中国からの情報によると、Exynos 2400はSamsung Faundryの4nm製造プロセスの改良版を使用して製造されているようだ。このチップセットは、3.1GHzクロックのCortex-X4 CPUコアを1つ、2.9GHzクロックのCortex-A720 CPUコアを2つ、2.6GHzクロックのCortex-A720 CPUコアを3つ、1.8GHzクロックのCortex-A520 CPUコアを4つ搭載した10コアCPUを採用しているらしい。これに対し、Snapdragon 8 Gen 3は、1つのCortex-X4 CPUコア、5つのCortex-A720 CPUコア、わずか2つのCortex-A520 CPUコアを備えたオクタコアCPUを搭載すると言われている。
Snapdragon 8 Gen 3と同様に、Exynos 2400は64ビットアプリのみに対応すると言われており、古い32ビットアプリを実行することはできない。このチップは、UFS 4.0ストレージと帯域幅8.5GbpsのLPDDR5X RAMに対応すると噂されている。カメラセンサーからの画像を処理する内蔵ISP(イメージシグナルプロセッサー)は、最大320MPのカメラセンサーと最大8K 60fpsの動画を処理できるとされている。
グラフィックスに関しては、Exynos 2400はXclipse 940 GPUを搭載すると噂されている。これはExynos 2200のXclipse 920 GPUと比較して2倍のGPUコアを使用しているようだ。これはおそらく、Exynos 2200の3つのWGP(ワークグループプロセッサ)ではなく、6つのWGPを搭載していることを意味する。各WGPには2つのCU(コンピュート・ユニットまたはコア)があるため、Exynos 2400のXclipse 940 GPUには12個のGPUコアがあることになる。理論的には、グラフィック性能はExynos 2200の2倍になり、Exynos 2400はSnapdragon 8 Gen 2のレベルに達するはずだが、このRDNA2コアのクロック速度はまだ分かっていないため、性能はもっと高くなる可能性がある。
また、Exynos 2400は、前モデルと比較してAIコンピューティング性能が強化されると言われている。接続性に関しては、次期Exynosチップは今年初めに発表されたExynos 5300モデムを搭載すると言われている。このモデムは、5Gネットワークで下り最大10Gbpsの速度を発揮する。アップリンク速度は最大3.87Gbpsに達する。NSAおよびSA 5Gネットワークをサポートし、mmWaveおよびサブ6GHzネットワークに対応している。これはSnapdragon 8 Gen 2の5Gモデムと同等だ。
このモデムは、地域に携帯電話ネットワークがない場合の緊急通話やメッセージングのための双方向衛星接続にも対応しているという。Exynos 2400は、BDSm Galileo、GLONASS、GPS、Wi-Fi 6E/Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3、NFS、USB 3.2 Type-Cを含む他の接続機能をサポートすると予想される。
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