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Googleの次世代AIモデル「Gemini」の開発が遅れている

Googleが登場を予告していた、OpenAIのGPT-4に対抗するマルチモーダルモデル「Gemini」の展開が送れている様だ。当初、Googleは2023年11月にクラウド顧客にGeminiを提供する計画だったが、The Informationの報道によると、そのリリースは2024年第1四半期まで遅れる見込みだという。

Geminiの遅延の主な原因は、大型モデルの開発遅延にある。数ヶ月前には小規模なサブモデルが外部の一部顧客に向けてテスト用に提供されたが、GPT-4の品質に匹敵し、理想的にはそれを超えるかどうかはまだ不明だ。

このクラウドバージョンの遅延は、Googleが新技術をまずは消費者向け製品に導入することを意味する可能性もあるという。GoogleのCEO、Sundar Pichai氏は公のイベントで、Gemini 1.0をできるだけ早くリリースし、競争力があり最先端であることを確保することを目指していると述べている。投資家との電話会議では、次世代のAIモデルの基盤となることを強調しいていた。

Googleにとって、この遅延はMicrosoftおよびOpenAIとの競争における後退を意味する。MicrosoftはOpenAIの技術を企業顧客に導入させる事に成功しているが、Googleは競合するソリューション「Bard」で消費者にリーチするのに苦労している。利用者が少ないため、モデルを継続的に改善するための大規模なフィードバックデータベースも欠けている。Googleのクラウドで利用可能な独自のPaLMモデルに基づくツールスイートは、品質面でOpenAIのGPT-4に大きく遅れをとっている。

Geminiでは、Google DeepmindとGoogle BrainAI能力を組み合わせることに焦点を当てているが、異なるチームとモデルを統合することは複雑であることも示唆されている。その様子は、Googleの共同創設者Sergey Brin氏が週に4〜5日を開発者と過ごし、指導を行っている事が報じられている事からも窺えるだろう。

GoogleとOpenAIは、人材とコンピューティングパワーのために競争している。Googleがコンピューティングパワーで先行していたとしても、OpenAIがMicrosoftとの主要なクラウドパートナーを見つけたことで、その優位性はほとんど差がない。Microsoftは来年、さらに多くのコンピューティングパワーと独自のチップを提供する予定だ。また両社ともに人材不足に直面しており、OpenAIはGoogleからトップAI専門家を引き抜くために数百万ドルを費やしていると報じられている。

Googleにとって、Geminiのリリースの遅延は、クラウドビジネスにおいてMicrosoftに対する不利な状況を生むことになる。さらに、YouTubeのAI機能の改善やGoogleアシスタントの改良も、ChatGPTの勢いが増す中で遅延を伴うことになるだろう。

Googleの最も重要な財政的支柱である広告ビジネスも、Geminiから恩恵を受ける可能性がある。ユーザーとのインタラクションをより長く記憶できるため、広告主はGeminiを使用して、過去数ヶ月間で最も成功したキャンペーンの新しいバリエーションを作成することができるとThe Informationは報じている。


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