OpenAIはすべてのChatGPT PlusとEnterpriseユーザーにDALL-E 3をリリースした。加えて、アーティストはこのデータセットが自身の作品を学習することを除外することが出来る様になっている。
OpenAIの新しい画像AI、DALL-E 3が全てのChatGPT PlusとChatGPT Enterpriseユーザーに提供された。OpenAIは、ウェブサイトのデザインや企業ロゴのコンセプトを視覚化するために使用することを提案している。
"I am working with a web designer for a new website to sell bicycle helmets. Could you recommend a few website UI's that are both modern and simple that I can share with her as examples?" pic.twitter.com/o6dgsnLRcX
— OpenAI (@OpenAI) October 19, 2023
Bing Image Creatorは、Microsoftアカウントを持っていれば誰でも無料で利用できるが、ChatGPTと統合されておらず、利用できる画像に非常に制限があり、正方形のアスペクト比しか提供されていない。そのため、DALL-E 3のフルパッケージは現在OpenAIからのみ入手可能だ。
AIが生成した、より正確な画像ラベルでトレーニングされたDALL-E 3
OpenAIはまた、DALL-E 3の最大の進歩の秘訣を明かしている。それは、画像AIが、既存のテキストから画像へのシステムよりもはるかに正確にプロンプトに従うということだ。これを実現するために、OpenAIはまず画像ラベリングAIを訓練し、より良い画像ラベルを得るために訓練画像に適用した。そして、この機械ラベル付き画像を使って画像AIを訓練した。
このプロセスの背景には、以前のテキストから画像へのシステムでは、画像ラベルが十分でなかったため、プロンプトを正確に追跡できなかったという理論的根拠がある。その結果、プロンプトの詳細がノイズに紛れて失われてしまった。AIが生成した詳細なラベルは、この問題を解決した。
OpenAIはまた、内部テストにおいて、DALL-E 3によって生成された未編集の画像の99パーセントを認識した画像分類器の開発も発表した。
しかし、このツールは確率を提供するだけで、決定的な分類を提供するものではない。このツールは、AIが生成したメディアの識別を支援する技術の道具箱の中の1つのツールになる可能性がある、とOpenAIは書いている。これは、多くの企業によるクロスプラットフォームのコラボレーションを必要とする課題である、とOpenAIは付け加えている。
アーティストはOpenAIの画像データセットから除外できる
OpenAIは、アーティストが将来の画像AIモデルのトレーニングのためのデータセットから自分の画像データを削除するためのフォームをオンラインに掲載している。
OpenAIは、「コンテンツ所有者の中には、公開されている作品が私たちのモデルの教育に使われることを望まない人もいることを理解しています」と書いている。最も簡単な方法は、“GPTBot”があなたのデータをクロールしないようにすることだ。
あるいは、アーティストは、将来のモデルの学習に使用するデータセットから削除してほしい個々の作品のデータを送ることもできる。OpenAIは、すでに訓練されたDALL-E 3からデータを削除する方法を提供していない。
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