CNETのオーナーであるRed Venturesは、人工知能を使って数十本の記事を作成し、その中に誤りや盗用があることが判明し、大きく問題になったことがあった。AIの使用は一時的に中止されたが、残された人間も雇用が中止されている事が報じられている。一時解雇は合計で約12人、全体の10%を占めるという。
CNETの編集長であるConnie Guglielmo氏も辞任し、AIコンテンツ戦略担当上級副社長兼編集長に就任する予定であることが、The Vergeが入手した内部文書から明らかになった。
Red VenturesがAIを使ったSEOコンテンツや、広告主に有利な編集戦略に舵を切っても、スタッフは立派なジャーナリズムを続けていくとしている。
Red Venturesはコメントを出していないが、元CNETのスタッフからの同情的なツイートは、同サイトでレイオフが進行していることを裏付けているようだ。
「今日はたくさんの元同僚に愛を送ります」と、元CNET編集長のTim Stevens氏は述べている。
この技術系ニュースサイトがスタッフにレイオフを課すのは、ここ最近で初めてのことではないが、今回は、CNETが数カ月にわたってAIが書いた記事をひそかに公開していたことが1月に明らかになった後であることを考えると、重要だろう。AIが作成した記事が問題になった件とレイオフの関連性は不明だが、このタイミングは印象的である。
AI発覚の余波で、同社の社員はこのプログラムを断罪している。同社は面目を保つために、しばしば誤記されるAIによる文章を掲載する記事に、より目立つ免責事項を追加し、その後、アルゴリズムによる文章の使用を一時停止すると発表した。しかし、2月末に文章生成マシンを起動させる準備をする際に、この後退を撤回した。
今回のレイオフで、AIが生成するコンテンツ、そしておそらくCNET自体の将来は、これまでと同様に不透明になっている。
Source
コメントを残す