英国の自動車メーカーArielが超高性能電動スポーツカー「Hipercar」を発表

masapoco
投稿日 2022年9月3日 5:44
ariel hipercar

英国の自動車メーカー「Ariel Motor Company」は、1,180馬力のハイパーカー「Hipercar」を発表した。ちなみに名称はスペルミスではなく、「High Performance Carbon Reduction」の略とのことだ。

Hipercarは、4つの電気モーターを搭載した全輪駆動と、2つのモーターを搭載した後輪駆動のいずれかを購入者が選択できるようになるという。4つのモーターを搭載した場合、1,180馬力(880kw)の出力を発揮する。時速60マイル(時速96キロメートル)を2.09秒、時速100マイル(時速161キロメートル)を4.4秒で達成するとしている。計画中のトルクベクタリングシステムを使用すれば、これらのタイムはさらに速くなるとしている。

Hipercarには、Cosworth製の62kwhのバッテリーが搭載され、WLTPサイクルでの航続距離は推定150マイル(241キロメートル)となる。さらに、航続距離を伸ばすために、ArielはオプションでCosworth製タービン・レンジ・エクステンダーを提供する予定だ。このタービンは110,000rpmで回転し、47ps(35kW)のパワーを発生する予定とのこと。

車両は、アルミニウム製モノコックにカーボンファイバー製ボディパネルを組み合わせている。4つのモーターを搭載した場合の推定重量は3,307ポンド(1,500キログラム)、2モーター仕様の場合は3,086ポンド(1,400キログラム)以下となる見込みだ。サスペンションは、不等長ダブルウィッシュボーンを各コーナーに配し、ビルシュタイン製ダンパーを採用。ブレーキはフロントが6ピストン、リアが4ピストンのAPレーシング製。ドライバーに合わせた走りを実現するために、回生ブレーキ、トラクションコントロール、トルクベクタリングのレベルを調整することが可能です。

Arielによると、Hipercarのエクステリアデザインは、ドラッグの効率と冷却のためにこのような形になったとのことだ。このデザインは、各コーナーから垂直に突き出たフィンと、リアデッキの中心線に沿って走るフィンを特徴としている。ルーフに取り付けられたスコープは、タービンに空気を導く役目があるそうだ。

Hipercarは、High-Performance Carbon Reductionの略だが、実際のモデル名は変更される可能性もある。これはプロトタイプだが、市販を前提としたボディを採用している。最終的な価格は未定だが、100万ポンド(1億6,000万円)を下回る数字を想定している。生産は、同社のAtomやNomadとともに、イギリス・サマセットで行われる予定だ。



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • window glass
    次の記事

    これまでよりも多くの光を取り入れ、建物内のこもった熱を逃がす「ハイドロゲル・ガラス」が発表

    2022年9月3日 6:35
  • 前の記事

    「ドレイクの方程式」で有名なフランク・ドレイク氏が9月2日死去、享年92歳

    2022年9月3日 5:19
    frank drake

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • electric vehicle

    自動車会社は電気自動車の将来に悲観し始めている

  • Apple WWDC22 iOS16 CarPlay 220606

    Appleの自動運転車開発プロジェクトが終了し生成AIに注力へ

  • ethiopia

    エチオピアが内燃機関自動車を禁止する最初の国になる

  • Mercedes-Benzが人為的ミスにより驚異的な量の企業秘密やソースコードを全世界に公開してしまう

  • 639412

    Lamborghini、MITの開発した有機材料ベースの画期的な充電池技術をライセンス契約

今読まれている記事