英国の自動車メーカー「Ariel Motor Company」は、1,180馬力のハイパーカー「Hipercar」を発表した。ちなみに名称はスペルミスではなく、「High Performance Carbon Reduction」の略とのことだ。
- Equipmake : Hipercar
- Interesing Engineering : Hipercar: The Batmobilesque 1,180 HP electric sports car has just been revealed
Hipercarは、4つの電気モーターを搭載した全輪駆動と、2つのモーターを搭載した後輪駆動のいずれかを購入者が選択できるようになるという。4つのモーターを搭載した場合、1,180馬力(880kw)の出力を発揮する。時速60マイル(時速96キロメートル)を2.09秒、時速100マイル(時速161キロメートル)を4.4秒で達成するとしている。計画中のトルクベクタリングシステムを使用すれば、これらのタイムはさらに速くなるとしている。
Hipercarには、Cosworth製の62kwhのバッテリーが搭載され、WLTPサイクルでの航続距離は推定150マイル(241キロメートル)となる。さらに、航続距離を伸ばすために、ArielはオプションでCosworth製タービン・レンジ・エクステンダーを提供する予定だ。このタービンは110,000rpmで回転し、47ps(35kW)のパワーを発生する予定とのこと。
車両は、アルミニウム製モノコックにカーボンファイバー製ボディパネルを組み合わせている。4つのモーターを搭載した場合の推定重量は3,307ポンド(1,500キログラム)、2モーター仕様の場合は3,086ポンド(1,400キログラム)以下となる見込みだ。サスペンションは、不等長ダブルウィッシュボーンを各コーナーに配し、ビルシュタイン製ダンパーを採用。ブレーキはフロントが6ピストン、リアが4ピストンのAPレーシング製。ドライバーに合わせた走りを実現するために、回生ブレーキ、トラクションコントロール、トルクベクタリングのレベルを調整することが可能です。
Arielによると、Hipercarのエクステリアデザインは、ドラッグの効率と冷却のためにこのような形になったとのことだ。このデザインは、各コーナーから垂直に突き出たフィンと、リアデッキの中心線に沿って走るフィンを特徴としている。ルーフに取り付けられたスコープは、タービンに空気を導く役目があるそうだ。
Hipercarは、High-Performance Carbon Reductionの略だが、実際のモデル名は変更される可能性もある。これはプロトタイプだが、市販を前提としたボディを採用している。最終的な価格は未定だが、100万ポンド(1億6,000万円)を下回る数字を想定している。生産は、同社のAtomやNomadとともに、イギリス・サマセットで行われる予定だ。
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