革新的な扇風機やオーブントースターなど、家電分野で独特の存在感を放つBALMUDAは、同社の10年以上に渡るファン設計の経験を活かし、小型風力発電市場に参入するプロジェクト「BALMUDA Energy Project」を発表した。 同社によると、今年秋には第一陣の実証実験が行われる予定だ。
BALMUDAは過去に、GreenFanファンブレードを発電用に開発した経験を実際に利用することを考えており、今回提案された「BALMUDA Energy Project」は、実際の投入研究プロジェクトとみなすことができる。
BALMUDAは、従来の風力発電は発電効率を上げるために巨大なファンで発電機を駆動させる方式が主流であったが、発電には強風を必要とするだけでなく、大きな騒音も発生し、強風にさらされる沿岸部などの遠隔地にしか設置できず、遠隔地で電力のやり取りや送電を行うとせっかく発電された電力が送電時に失われてしまう点を指摘した。同社は、より電力消費地に近い場所で発電が行える小規模な風力発電技術を一般的な生活用電源として活用したいと考えている。
BALMUDAの研究室では、GreenFanファンのマルチブレード設計を小型風力発電機に応用することで、直径1メートル以下で内外翼の異なる構造で高い風力を発生させ、低速で静かで高い変換率で発電できることが実証されたとのことだ。
Sources
- BALMUDA: 【小型風力発電機の実証実験開始のお知らせ】
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