アルミニウムを多用し、高級なイメージのあるAppleのMac製品だがDigiTimesの新たな報道では、AppleがなんとGoogleの低価格ノートパソコン「Chromebook」に対抗するMacBookを開発している可能性があると言う。
Chromebookは、主に新興国や教育現場向けに作られており、特に日本でも小学校で配布されるノートパソコンは、その多くがChromebookであり、教育現場でのGoogleの独占は現在揺るぎない物となっている。
かねてより、Appleは教育現場向けにMacの導入を勧めており、教育機関や学生向けには割引きも行っているが、Appleはよりその裾野を広げ、より多くの、そして低年齢層がMacに触れる機会を増やそうと考えているようだ。
DigiTimesによると、Appleは、低価格のMacBookシリーズを「教育分野におけるChromebookモデル」の代替となるべく開発を進めており、早ければ2024年後半に発売される可能性があるという。ただし、この情報筋の推定発売時期は、現在Appleの主要サプライヤーに関連する動きがないことから、Appleが来年初めにはこうした製品を発表しないだろうと言う推測に基づいており、実際の詳しい時期を把握しているわけではないようだ。
AppleがChromebook並の低価格製品を発売するというのは、これまでの同社の方針から考えれば大幅な方針転換と言える。同社CEOのTim Cook氏は、過去に“ジャンク品ビジネスはしない”と述べており、安価なハードウェアに関する質問を一蹴したことがある。
だが、Chromebookの売上は実際には爆発的に伸びている。2019年の販売台数は1,390万台程度だったが、2020年には3,040万台以上のChromebookが出荷された。2021年にはさらに310万台増加した。Chromebookの販売台数はその後わずかに落ち込んだが、小型で安価なノートパソコンが、その値札から想像されるよりも多くの利益を上げていることに変わりはない。結局のところ、教育市場を満たすにはiPadだけでは不十分なのかもしれない。
Source
- DigiTimes: Apple mulls low-cost MacBook, say sources
コメントを残す