Appleが、同社提供のサブスクリプション型音楽ストリーミングサービス「Apple Music」に新機能を追加することを発表した。その新機能とは、まさかの「カラオケモード」だ。
- Apple: Apple、Apple Music Singを発表
2022年末までにリリースされる、「Apple Music Sing」という新たな機能を使えば、サブスクリプション加入者はユーザーが好きな曲に合わせて、高精度なリアルタイム化し機能を使いながら、一緒に歌うことが出来る様になる。声のレベルを調整できるだけでなく、デュエットやバックコーラスを担当するなど、歌いたい内容に応じて複数の歌詞ビューを使い分けることも出来ると言う。さらにAppleは、歌詞ビューがビートに合わせてゆっくりと点灯するようになったので、どのタイミングで歌詞を引き出せばいいのかがわかりやすくなったとしている。
この機能は、新しいApple TV 4Kのほか、最近のiPhone(iPhone 11以降)やiPad(昨年の第9世代モデルなど)で、12月後半に全世界で「数千万曲」を対象に提供される予定とのことだ。Apple TV 4Kを使えば、テレビの大画面を使い、複数人でわいわいカラオケが楽しめるようにもなる。
ちなみにAndroidアプリはリアルタイム歌詞をサポートしているが、ボーカルのレベルを調整することはできない。そこでApple Musicでは、Sing機能に「最適化」された50以上のプレイリストを新たに共有する予定とのことだ。
同様のカラオケ機能は、既にSpotifyが6月に展開していたが、求めるものは両社で明らかに異なっている様に思える。Apple Music SingがApple TV 4Kでの用途を意識し、明らかにパーティー向けであるのに対し、Spotifyの方は自分の声を録音し、そのパフォーマンスを評価するという、よりゲーム的な内容になっているのだ。
今回のSing機能の追加は、そういった意味でも興味深い。Apple Musicをパーティ用途で使用する新たな理由を提供する。そして、これまで音楽面での用途があまりクローズアップされてこなかったApple TVのセールスポイントにもなりえるだろう。これが直ちにカラオケボックスの代替になる事はありえないが、気軽に家で楽しめ、友達とワイワイ盛り上がる1つの話題を提供してくれることは間違いない。
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