Appleの主要SSDサプライヤーで不純物の混入事故 フラッシュストレージの価格が急上昇すると予想

masapoco
投稿日 2022年2月19日 5:26
m1 chip upgrade ram

Appleの主要なフラッシュストレージサプライヤの1つは、生産施設での大規模な汚染事件を明らかにした。これに関連して、TrendForceは、NANDチップの価格が最大10%上昇する可能性があると警告している。

Western Digitalは、1月に日本の2つの工場で汚染物質が使用されたため、6.5エクサバイト(65億ギガバイト)相当のBiCS 3DNANDフラッシュストレージが廃棄されたと報告している。問題となった工場は、Western DigitalとそのパートナーであるKioxia(以前は東芝の一部だった)が共同で運営しているものだ。汚染の原因と生産再開がいつになるかについてはまだ確認されていない。

Western DigitalとKioxiaは、世界をリードするSSDサプライヤーのひとつであり、NANDフラッシュ市場全体の約30%を共同生産している。TrendForceの市場調査によると、SSDの主要コンポーネントであるNANDの価格は、2022年の第2四半期から最大10%上昇する可能性があるとのことだ。

Western DigitalとKioxiaは主にPC用のSSDとeMMCストレージドライブを提供しているが、iFixitの分解により、AppleはiPhone 13のラインナップ、iPad Pro、14インチと16インチのMacBookなど、多くの製品でKioxia製のNANDチップを使用していることがわかっている。1月にKioxiaで製造された既存のApple製品をリコールする必要があるかどうかは、現時点では不明だ

AppleのMac向けSSDの多くは近年Samsungから供給されているが、同社はますますカスタムストレージソリューションに力を入れており、特にAppleの「M1」MacのSSDコンポーネントは、販売時に所定の位置にはんだ付けされた形で提供されている。

AppleデバイスがKioxiaの工場汚染で直接の影響を受けない場合でも、業界全体の供給の引き締めがAppleのコストを押し上げる可能性はあるすが、会社がこれらの価格上昇を吸収するのか、それとも消費者に転嫁するのかはまだ不明とのことだ。



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • galaxy s22 ultra highlight
    次の記事

    iPhone 13がSamsungの新型Galaxy S22に大差をつけてベンチマークで勝利

    2022年2月19日 5:31
  • 前の記事

    Android 13 開発者向けプレビューをインストールする方法

    2022年2月19日 5:22
    Android 13 DP1 ロゴ

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • Apple M3 chip series architecture 231030

    AppleのM3 MaxチップからのUltraFusionインターコネクト削除は新たな巨大チップ登場の前兆か?

  • magsafe charger

    iOS 17.4のアップデートによりiPhone 12がQi2での高速ワイヤレス充電に対応へ

  • apple iphone 5g

    Apple、未発表のアプリやVision Proに関する情報をリークした疑いで元従業員を提訴

  • Apple iPad Pro Magic Keyboard M2 hero 2up 221018

    新型iPad ProとiPad Airは5月初旬の発売になる可能性が報じられる

  • TSMC FAB18

    TSMCの3nmノードが急成長、2024年は収益の20%以上を占める可能性

今読まれている記事