Appleが、将来のARまたはVRヘッドセットの発売に向けて準備を続けており、多くの地域で「Reality」の名称を使用した商標の申請を加速している。
Appleに関連して、「Reality」という記述が初めて確認されたのは5月、それまで噂され、長い間開発が継続されていたARヘッドセットまたはVRヘッドウェアのOSと思われる「realityOS」の商標を申請していることが判明した時だ。デバイスのブランドを確立するためには商標登録が欠かせないが、その動きはまだ継続している。
米国、EU、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、コスタリカ、ウルグアイなど、多くの国でAppleに関連する一連の出願が発見されている。これらはすべて、「Reality One」、「Reality Pro」「Reality Processor」という用語に適用される。
ちなみに、Bloombergが発見したこの出願は、Appleによって登録されたものではないが、Appleが新製品の商標登録をする際に“決まっておこなっている”出願手順を踏襲している。
それはつまり、「ペーパーカンパニー」を通した商標出願だ。今回の「Reality」関連の出願も、2月に設立されたAppleのペーパーカンパニーと思われるImmersive Health Solutions LLCに登録されている。この会社の登録は、秘密保持や出願から距離を置こうとする企業が利用する会社であるCorporation Trust Co.によって行われた。
また、この出願には、各国の大手法律事務所が利用されており、やはりAppleとのつながりがある。例えば、Simpson Griersonはニュージーランドでの “Reality”の申請を担当したが、Appleは以前、同じ事務所を使って “Apple Sales New Zealand”という社名を申請していた。
「Reality Processor」はヘッドセットに使用されるチップの名称である可能性もあるが、「Reality One」と「Reality Pro」はヘッドセット、または接続されたシステムの名称である可能性が高いと思われる。ちなみにこの「One」と「Pro」は、いずれもAppleが過去に製品やサービスに使ったことのある接尾語だ。
Appleのヘッドセットは開発が進んでいると考えられ、競合他社よりも軽量で装着感の良いプレミアムなデバイスになると予想されている。3,000ドルと言う高額なこのヘッドセットは、一対の4K OLEDディスプレイ、15個のカメラモジュールを使用し、アイトラッキングとハンドジェスチャーに対応する可能性があるとされている。
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