AppleがAR/VRヘッドセットの開発を行っているのは公然の秘密だろうが、先日はCEOのTim Cook氏がその存在を示唆する発言をしているなど、徐々に発売が近付いている可能性を感じさせる。そして、その発売は実際に予想よりも早いかも知れない。
Appleはヘッドセットのゲームチェンジャーになる
Apple関連のアナリストであるMing-Chi Kuo氏が投稿したブログでは、VRヘッドセット関連の業界が現在の景気後退により受けている影響(特にMetaが受けた影響)について触れている。実際に、Metaは、景気後退によってハードウェア事業への投資を減速させているとのことだ。そして今後はVRヘッドセット業界の構造にどのような変化が訪れるかを分析している。
その中で、中国市場について触れているが、中国市場ではまだVR関連の立ち上がりが遅れているようだ。ただ、市場自体は急速に拡大しており、その潜在的な市場規模から、VR関連業界の急速な成長を促すとしている。そしてその中で大きな役割を果たすのが、2023年1月に発売されるAppleのAR/VRヘッドセットだろうとして、うわさのヘッドセットの発売時期について述べている。
AppleはAR(拡張現実)に焦点を当てて開発をしてきたが、カラーパススルーをサポートするこの新たなヘッドセットによって、優れた没入型の体験を提供し、没入型のゲーム/マルチメディア体験への強力な需要喚起に繋がるとしている。
AppleのAR/VRヘッドセットは、Appleがこれまでに手がけた製品の中で最も複雑な物で、そのために関わってくるサプライヤーも膨大になるが、この革新的なヘッドセットの需要によって評価され、株価の向上に繋がるのではないかとのこと。
そして、Appleのヘッドセットの発売によって、競合他社はその魅力的な製品を模倣すべく開発を進めることで、ヘッドセットハードウェアは急速な成長段階に入り、関連するサービスとコンテンツのエコシステムの拡大に繋がるだろうと、予想と希望を交えながら締めくくっている。
Appleが2022年のWWDCでAR/MRデバイスを発表または発売すると期待されていたが、結局それは叶わなかった。だが、5月には、AppleのAR/VRヘッドセットが取締役会で披露されるなど、開発が進んでいることが伝えられていた。
AR/MRヘッドセット自体は、MetaのQuest 2やPlayStation VRのように、頭からかぶるタイプになり、VRやARの体験やゲームに特化したプレミアムヘッドセットになると予想されている。
報道によると、片目4K OLEDディスプレイ、15種類のカメラモジュール、AppleのAシリーズよりもM1に近い強力なチップを搭載すると言われている。一部ではM2の強力なチップが搭載される可能性もあるのではと言われている。そして、価格は1,000~3,000ドル程度になると予想されている。
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