Appleは、2018年に発売された初代HomePodから実に4年ぶりに、このスマートスピーカーをアップデートした。フォームファクターに変更はなく、主に内部に関してアップデートが行われた。
この第2世代モデルHomePodでは、ワイヤレスプロトコルThreadとスマートホーム規格Matterに対応し、スピーカーから対応アクセサリーを制御できるようになった。そして、Apple Watch Series 7で初めて採用されたS7チップが採用され、機能強化が図られている。新型HomePodは本日より注文を受け付け、2月3日より出荷を開始する予定だ。価格は、44,800円(税込み)となる。
Appleによると、再調整されたHomePodのオーディオは、「豊かで深い低音と見事な高音域」を実現すると、オーディオ製品によくある表現で説明する。具体的には、1つの4インチウーファーと5つのツイーター、(初代モデルの7つから減少)、合計5つのマイク(7つから減少)、振動板モーターが搭載される。そして、新たに搭載されたS7チップとソフトウェアが組み合わされたコンピュテーショナルオーディオが、本機の「ポテンシャルを最大限に引き出す」(同社)という。
HomePodはルームセンシング技術を搭載しているので、音の反射を読み取って自分の位置(壁際か自由空間か)を判断し、リアルタイムにオーディオを調整することができる。もちろん、Apple Music経由の空間オーディオもここで利用可能だ。
HomePodは、AirPlay経由で別の本体やHomePod miniと並べて、マルチスピーカー再生も可能だ。すべてで同じ曲を再生することも、それぞれで異なる曲を再生することも、グループ全体をインカムとして使用することもできる。Appleのウルトラワイドバンド(UWB)技術を使えば、iPhoneで再生している音声(通話も)をHomePodに簡単に受け渡すことができる。また、Apple TVなどと一緒に、2台のHomePodスピーカーをステレオペアとして使用することも可能だ。また、一度同期すれば、2台が左右のチャンネルに音声を分離して入力するので、ホームシアターセットアップでより広いサウンドステージを実現できる。Apple TV 4KのeARC接続により、接続された一対のHomePodユニットは、テレビに接続されたすべてのデバイスのオーディオセットアップとして機能することも可能だ。
このモデルでは新たに、スマートホームの自動化のトリガーとして使用できる温度と湿度のセンサーを内蔵している。加えて、今春以降のソフトウェアアップデートにより、新しいHomePodは内蔵マイクを使って煙や一酸化炭素のアラームを聞き取り、何か聞こえたらiPhone経由で通知できるようになるとの事だ。
Siriを使えば、個々のデバイスをコントロールしたり、シーンを作って複数のデバイスを一度に操作することもできる。これは以前からあった機能だが、HomePodは確認音を鳴らすようになったので、接続されたデバイスが変化を示さなくても、自分のリクエストをSiriが受け付けたのか確認出来るようになった。
更に、Matterにも対応しており、これまでHomeKitと互換性がなかったデバイスでも、それがMatterに対応していれば利用可能になり、デバイスに接続し、コントロールすることができる。Appleによると、スマートホームの通信は、デフォルトでエンドツーエンドで暗号化されており、同社はそれを読み取ることができないとのことだ。また、Siriのリクエストもデフォルトでは保存されない。
このHomePodは、回路基板に100%リサイクルされた金を使用した初めての製品だという。スピーカーの磁石も100パーセントリサイクルされたレアアース金属を使用している。Appleによると、プラスチックの使用を減らすためにパッケージを再設計し、新しいミッドナイトカラーのオプションには100パーセントリサイクルされたメッシュファブリックが使用されているそうだ。
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