Epic GamesとAppleの間の法的紛争が解決に至り、Appleは米国最高裁判所の最近の判決を受け、迅速な対応を取ることになった。米国のデベロッパーは現在、外部ストアで購入オプションを提供することが許されているが、なんと依然としてAppleに多額の手数料を支払う必要がある。

2023年、Epic GamesとAppleの法廷闘争における判決は、両者を失望させるものだった。AppleはiOSをサードパーティのアプリストアに開放することを強制されなかったが、いわゆる「アンチステアリングポリシー」を放棄し、外部の支払い方法についてユーザーに通知しなければならなかった。EpicとAppleの両社は、連邦最高裁判所にこの裁判の再考を申し立てたが、連邦最高裁は現在、両者の申し立てを却下している。

Appleは最高裁判所の判決を受け、App Storeのポリシーを更新し、外部購入リンクを提供するアプリに関する新しいガイドラインを発表した。

ガイドラインによると、Appleは外部購入方法による売上に対して27％の手数料を適用する。支払いが発生した場合、デベロッパーは自身の取引報告に基づいて請求書を受け取ることになる。外部からの購入方法に関心のある開発者は、それを可能にする「エンタイトルメント」を申請する必要があり、外部からの購入方法に加え、iOSの従来の支払い方法を遵守する必要がある。

外部の支払い方法を利用しようとするユーザーに対して、Appleは同社が “disclosure sheet”と呼ぶ全画面表示を導入した。この画面は基本的に警告の役割を果たし、AppleはWeb上やiOS公式App Store以外で行われた購入のプライバシーやセキュリティについて責任を負わないと述べている。

ガイドラインによると、すべてのApp Storeデベロッパーは、知的財産法で保護されたApple独自のテクノロジーとツールの恩恵を受けており、Appleの広範なユーザーベースにアクセスできる。外部からの購入に対する27％の手数料は、開発者向けツール、SDK、API、アップデート、そして “プラットフォームそのもの”への投資に対するAppleの返済のために必要とされているようだ。

Epicの創業者でCEOのTim Sweeney氏は、モバイルアプリビジネスにおけるAppleの最新の動きは反競争的であると述べ、外部支払い方法を選択した顧客に表示される「恐怖のスクリーン」を批判した。Epicは、Appleの「不誠実なコンプライアンス計画」に対し、連邦地裁で争う予定だという。

Sources

• Apple Developer: Distributing apps in the U.S. that provide an external purchase link
• via The Verge: Apple’s App Store policies now let US developers link to outside payments