iOSやiPadOSには、「スクリーンタイム」と呼ばれる機能が備わっており、子どもがYouTubeやゲームをやりすぎないように保護者が監督する手助けをしてくれる。だが、現在この機能にはバグがあり、実際に課された制限が実施されず、保護者が意図した以上に子ども達がデバイスを使用することが出来てしまうようになっている。
スクリーンタイムを使うと、Appleデバイスをスケジュール内で一定時間使用するよう設定でき、使用するアプリの種類を制限する事が可能になるが、現在このツールは意図した通りに機能しておらず、設定を変更しようとしても適切に適用されないのだ。その結果、子供は更新されたスケジュールではなく、以前に設定された設定の下でハードウェアを使い続けることができる。
Wall Street Journalによると、Appleは以前、すべてのデバイスでスクリーンタイムの設定が正しく同期されないバグの存在を認め、iOS 16.5で修正したという。しかし、iOS 17のパブリックベータ版を含む同誌による継続的なテストでは、このバグはまだ存在するとしている。
この問題は、特にスクリーンタイムの中の設定である「休止時間」に関連しており、iPhoneやiPadが制限されたり、使用できなくなる時間帯を定義するために使用される。設定はツール内で変更できるが、以前に設定した状態に戻ったり、まったく制限されないこともあるのだ。
とはいえ、実際に不具合が発生しているかどうかの確認は分かりにくい物で、設定方法を繰り返し確認するか、子どものデバイスの使用習慣をより直接的に観察しない限り、発見することはできない。
この不具合は、「ファミリー共有」でペアレントコントロールされたデバイスを設定する場合に起こるとのことで、管理課にあるデバイスを直接設定する場合は確認されていないようだ。
Appleの広報担当者は、「スクリーンタイムの設定が予期せずリセットされる問題が一部のユーザーに発生している可能性があることを認識しています。我々はこれらの報告を非常に深刻に受け止めており、状況を改善するためにアップデートを続けてきたし、これからも続け手間いります」と、WSJにコメントしている。
Source
- The Wall Street Journal: Apple Admits to Bug in Screen Time Parental Controls
- via The Verge: Apple confirms bug stops Screen Time limits from sticking for kids
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