2月と3月の2回の開発者プレビューを経て、Googleは今回、モバイルオペレーティングシステム「Android 14」の最初のベータビルドをリリースした。このビルドは、GoogleのPixelスマートフォン、具体的にはPixel 4a 5G、Pixel 5、Pixel 5a、Pixel 6および6 Pro、Pixel 6a、Pixel 7および7 Proの所有者向けの物となっている。
Android 14でまず導入された物としてあげられるのが、よりスマートなシステムUIだ。これは、ダイナミックな色の背景を持つピルの中にある、より目立つバック矢印が提供される。Googleは、これによってユーザーが戻るジェスチャーをよりよく理解し、適切に使用できるようになると述べている。
さらに、Android 14 Beta 1では、アプリがシステム共有シートにカスタムアクションを追加できるようになる。基本的に、この機能は、あなたが開いたアプリのコンテキストで共有シートのアクションを作成するというものだ。例えば、ギャラリーアプリで共有シートを開いている場合、Microsoft Officeや他のアプリで同じシートを開くのとは異なるアクションが表示されるかも知れない。これによって、すべてのアプリが混乱することなく、適切な共有シートを持つことができるようになる。
さらに、Android 14 Beta 1では、Path APIによって強力なベクターグラフィックスの作成・描画が可能になっている。Android 14からは、パスを照会してその中に何があるかを調べることができる。APIの更新には、構造が完全に一致するパス間を補間する機能、モーフィング効果の実現、AndroidXライブラリによるAPI21までの後方互換性などが含まれる。(詳しくはこちら)
また、Androidの最新バージョンでは、アプリごとの言語設定も導入される予定だ。この機能により、システム全体の言語を変更することなく、アプリの言語だけを変更することが出来る。
Googleはまた、プライバシーに関するいくつかの追加的な変更を行っている。Android 14 Beta 1では、パスワードなどのユーザーの機密情報を保護するパラメータが置かれ、また機密情報が実行されるのを防ぐことができる。
その他、Android 14では、アクセシビリティ、バッテリー寿命、セキュリティが改善されている。
Android 14 Beta 1は、2023年4月のセキュリティ・パッチが適用され、すべてのサポート対象Androidデバイスで利用可能だ。ベータプログラムに参加している場合は、このアップデートをフラッシュするか、OTAとして届くのを待つ形となる。
ベータプログラムの参加はこちらから可能だ。
ファクトリーイメージとOTAアップデートの両方のダウンロードファイルは以下の通りだ。
- Pixel 7 Pro: Factory Image — OTA
- Pixel 7: Factory Image — OTA
- Pixel 6a: Factory Image — OTA
- Pixel 6 Pro: Factory Image — OTA
- Pixel 6: Factory Image — OTA
- Pixel 5a: Factory Image — OTA
- Pixel 5: Factory Image — OTA
- Pixel 4a (5G): Factory Image — OTA
Source
- Android Developer Blog: Android 14 Beta 1
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