先月、3月に開発者向けプレビュー第2弾がリリースされた「Android 13」だが、4月27日、2回の開発者向けプレビューを経て、初めてのベータ版がリリースされた。
Android Developers Blog : The Beta for Android 13 is out now: Android 13 Beta 1
- GoogleはAndroid 13の最初のベータ版をリリースした。
- ベータ版には、Android 13開発者向けプレビューに含まれる多くの新機能と新しいきめ細かい権限設定が含まれている。
- ベータ版は、対象となるPixelスマートフォンで本日から利用可能となっている。
Android 13 ベータ1がリリース
今回、Android 13では、Googleは開発者のプレビュー時間を短縮することを選択し、今年はGoogle I/Oよりも1か月早くベータ版をリリースしている。Android 13はAndroid 12 Lのフォローアップになると予想されているため、Googleがプレビューの初期段階で費やす時間が少なくなることは理にかなっている。Android 12 Lは、折りたたみ式スマートフォンやタブレットで今年後半にリリースされる予定だ。
Android 13 ベータ1の新機能
ベータ1では、これまでの開発者向けプレビューで導入された新機能が搭載されている。また、少数の新機能も含まれている。
メディアファイルアクセスのよりきめ細かい権限
Googleはメディアに対してよりきめ細かい権限を導入することにより、ユーザーのプライバシーへの取り組みをさらに進めている。Android 13 ベータ1では、ユーザーは、ストレージアクセスを全面的に承認するのではなく、特定のメディアタイプにメディアアプリのアクセス許可を付与する必要が生じてくる。ただし、画像と動画の両方の許可をリクエストするアプリは、両方のダイアログを1つで表示するようになっている。
KeystoreとKeyMintでのエラーレポートの改善
キーを生成するアプリのために、KeystoreとKeyMintは、より詳細で正確なエラーインジケータを提供するようになった。java.security.ProviderExceptionの下に例外クラス階層を追加し、Keystore/KeyMintのエラーコードや再試行可能かどうかを含むAndroid固有の例外を提供する。また、キー生成、署名、および暗号化のメソッドを変更して、新しい例外を投げるようにすることもできる。エラー報告の改善により、キーの生成を再試行するために必要な情報が得られるようになるだろう。
予期せぬオーディオルーティング
メディアアプリがオーディオのルーティング方法を特定しやすくするために、AudioManager クラスに新しいオーディオルート API が追加された。新しい getAudioDevicesForAttributes()
では、指定したオーディオの再生に使用できるデバイスのリストを取得できる。また、getDirectProfilesForAttributes()
では、オーディオストリームを直接再生できるかどうかを理解できるようになっている。これらの新しい API を使用して、オーディオトラックに使用する最適な AudioFormat を決定することができるだろう。
詳しくは、Android公式ブログを参照いただきたい。
Android 13 ベータ版を利用するために
開発者プレビューをすでに適用している場合は、自動的にベータ版が取得できるようになっているが、これから導入を検討している場合は、下記のサイトに対象のPixelスマートフォンを登録することで、ワイヤレスでダウンロードし適用することができるようになる。
対象のPixelスマートフォン
- Pixel 6 Pro
- Pixel 6
- Pixel 5a 5G
- Pixel 5
- Pixel 4a (5G)
- Pixel 4a
- Pixel 4 XL
- Pixel 4
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