Amazonは、同社が計画している衛星インターネットサービス「Project Kuiper」アンテナの新たなデザインを公開した。Amazonの低軌道インターネット衛星とデータを送受信するこの端末は、アンテナと言うよりは、テーブルのような形にも見える。最も大きなものは、19インチ×30インチ(48センチ×76.2センチ)の本格的なテーブルのサイズだ。このモデルは、企業や政府、通信事業者向けのものとなる。同社は、最大1Gbpsのインターネット速度を提供すると述べている。
同社の最初のデバイスは、Amazonが当初2020年にデザインを公開したProject Kuiperの「標準」顧客端末である。サイズは28センチ未満の正方形で、厚さは3センチ未満で最大400Mbpsの速度を提供することができるものだ。Amazonは、この端末を400ドル以下で製造する見込みだという。SpaceX社のStarlinkは端末代が599ドルだ。
加えて、Amazonから、よりコンパクトでお財布に優しい端末が発売される予定だ。7インチ(17.84センチ)角のアンテナは重さ453gで、最大100Mbpsの速度を提供するものもある。
Amazonは、端末用のベースバンドチップを独自に設計した。コードネームPrometheusと呼ばれるこのチップは、「最新のスマートフォンに搭載されている5Gモデムチップの処理能力、数千人の顧客からのトラフィックを一度に処理するセルラー基地局の能力、強力なポイントツーポイント接続をサポートするマイクロ波バックホールアンテナの能力」を持っているとしている。同じチップがProject Kuiper衛星と地上ゲートウェイアンテナで使用されている。Amaoznによれば、このチップにより、各衛星は毎秒最大1テラビットのトラフィックを処理できるようになるという。
Project Kuiperは、United Launch AllianceのVulcan Centaurロケットの処女飛行で、2つのプロトタイプ衛星を展開することになっている。その打ち上げは5月に予定されている。Amazonは、今年末までに衛星の量産を開始し、2024年前半に打ち上げを開始する予定だ。来年後半には、Project Kuiperのサービスを顧客に提供し始める予定だという。これに先立ち、2月初め、Amazonは数千個の地球低軌道衛星を打ち上げるための条件付き承認をFCCから得ている。
Source
コメントを残す