Amazon(アマゾン)は、“Sparrow”と名付けられた新しいロボットを発表した。同社は、“個々の商品を検知し、選択し、取り扱う”ことができる初の倉庫用ロボットであるとしている。これによって、これまで人間の労働者が行っていた反復作業を大幅に減らすことができるようになると、Amazonは述べている。
この新しいアーム型ロボットは、同社の既存のロボットアームをより洗練させたもので、特定の物を選んでカーゴに入れる機能が追加されている。同社によると、このアームのコンピュータービジョンとAIは、「数百万」もの品物を識別して移動させることができるそうだ。
Sparrowは、15種類ほどのパッケージだけをピックアップするのではなく、アイテムを直接ピックアップするように設計されている。サイズ、形状、材質が多様であるため、この速度でピッキングするように設計されたシステムを構築するにあたっては、多くの乗り越えるべき課題があったそうだ。
このシステムは、前モデル同様、既製品のファナックのシステムをAmazonのハードウェアとソフトウェアでカスタマイズしたものだ。ファナックのハードウェアは油圧を使った吸引システムで、さまざまな重さのものを持ち上げることができる。
そこに、Amazonが開発したセンサーを使い、サイズや形状、バーコードなどさまざまな情報をもとに品物を識別する。Amazonの広報担当者によると、このシステムが同社の全商品在庫の約65%を識別することができるとのことだ。
これによって、人間の労力を少しは軽減できるとしているが、企業の自動化に対して批判される事を見越してか、「長期的に見て、より多くの雇用を実際に創出する能力があり」「一般的な倉庫での仕事よりも『良い』仕事であること」をプレスリリースで述べている。
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