Amazonは、出品者が簡単に質の高い商品ページを作成できるよう、生成AIを活用した新機能をプレビューしている。
Amazonによれば、この新たなAI機能を用いることで、出品者はリンクをコピー&ペーストするだけで商品ページを作成できてしまうとのことだ。他のサイトにある既存の商品ページも、Amazonに最適化されたリストに変換することができるという。
Amazonの生成AIは出品者が指定した外部サイトから情報を抽出し、それを使ってAmazonのサイトに適した商品ページを作成し、説明文と画像を掲載する。目標は、出品者の時間を節約することだ。
これだけを聞くと、昨今話題になる“生成AIと著作権”と言ったワードが頭をよぎるかも知れない。実際にこの懸念はもっともな物で、Amazonは、出品者がリンク先サイトのコンテンツに関する権利を所有していない場合、法的措置が取られる可能性があると警告している。つまり、既に商品サイトを他所に有している出品者が新たにAmazonで出品を行いたい場合に使える機能という認識だろう。この新機能は、今後数週間で米国の出品者に提供される予定である。
昨年秋から、Amazonは商品ページ作成を支援する様々なAIツールを提供している。これらは、商品ページの品質を向上させながら、販売者の作業負荷を軽減するように設計されている。同社によると、すでに10万人以上の出品者が1つ以上の生成AIツールを利用しているという。
同社によると、AIが生成した商品属性提案の80%は、販売者によってほぼそのまま採用されているという。
AIが生成したコンテンツと従来から作成されているコンテンツをAmazonが比較したところ、AIが生成したコンテンツの方が、全体として明確さ、正確さ、詳細さが改善され、商品をより発見しやすくなったと言う結果が得られたという。
Amazonはまた、カスタマーレビューを自動的に要約するために生成AIを使用している。
同社の生成AIへの取り組みは巨額な物で、既にOpenAIの競合であるAnthropicに40億ドルを投資しているのみならず、Amazon自身も、Olympusと呼ばれる独自のGPT-4クラスのモデルをトレーニングしていると報じられている。
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