先月、Amazonは、同社のEchoデバイス等 17機種のMatterサポート開始を明らかにした。同社は今後、段階的にMatterサポートをより推し進めていくとしていたが、今回、Amazonは今春に「Matter-over-Thread」のサポートを導入することも確認している。
The Vergeによると、CES 2023で、AmazonはMatter-over-Threadのサポートを今春にEchoデバイスに搭載することを発表した。その対応に伴い、スマートスピーカー「Echo 第4世代」をMatterコントローラーとThreadボーダールーターにするとのことだ。
Threadは、Zigbeeをベースにした無線プロトコルで、多くのスマートホームメーカーが採用している低消費電力規格だ。詳しくは以下の記事をご覧頂ければと思う。
Threadの展開に伴い、AmazonはThreadの認証情報の共有を可能にすると発表した。これにより、他メーカーの複数のボーダールーターが互いに会話できない場合、複数のThreadネットワークが作られるという問題を防ぐことができるはずだ。
資格情報共有のアップデートについて、AmazonのMatter担当シニアプロダクトマネージャーであるMatt Davidson氏は、The Vergeに次のように語っている。
資格情報の共有機能は、Alexa と開発者アプリ間の Thread 資格情報の共有を促進することで、Thread 対応スマートホームデバイス上での Matter のセットアップを簡素化します。Threadデバイスのための当社のMatterセットアップフローでは、ユーザーは、Echoデバイス(第4世代)が作成したネットワークを使用するだけでなく、家庭内の任意のThreadネットワークにThreadデバイスを接続できるようになります(Wi-Fiデバイスの任意のWi-Fiネットワークに接続する能力と同様)。
予想通り、Eコマース大手は、サーモスタット、ブラインド、センサーなど、より多くの種類のデバイスにMatterサポートを拡大することを発表した。さらにAmazonは、対応するEchoとEeroデバイスの残りのポートフォリオも、春までにMatterに対応するようアップデートすることを確認した。
最後にAmazonは、アプリやメーカーのアプリでデバイス名を変更すると、それを記憶するようにアレクサアプリがアップデートされることを明らかにした。つまり、Alexaにデバイスを追加して名前を付けると、その名前がメーカーアプリと共有されるようになる。また、iOS版のアプリも春にアップデートされ、マターリデバイスの追加に対応する予定だ。
現時点では、スマートホームの規格が数カ月前に発売されたばかりなので、市場には大量のMatterデバイスがあるわけではない。そのため、このニュースはすぐには影響しないかもしれない。しかし、利用可能なデバイスが増えれば、スマートホームを構築する際に大きな助けとなるはずだ。
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