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The Vergeが入手した内部文書から、Googleの2024年の企業目標が明らかになった。それによると同社の主な目標は、「世界で最も先進的で、安全で、責任あるAIを提供する」事のようだ。

同社のその他の主な目標は以下の通りだ。

  • 知識、学習、創造性、生産性の向上。
  • 便利なパーソナル・コンピューティング・プラットフォームとデバイスの開発。
  • 企業や開発者が Google Cloud でイノベーションを起こせるようにすること。
  • 世界で最も信頼される製品とプラットフォームを提供すること。
  • 社員と世界のために「並外れた」Googleを構築すること。
  • 会社の速度、効率、生産性を向上させ、持続的なコスト削減を実現する。

リストの最後の項目は、さらなるレイオフを示唆しているのだろう。既に同社は今月だけでもさまざまな分野で1,000人以上の従業員を解雇したと報じられている。

Pichai氏はその他の社内メモで、今年の「野心的な目標」と「大きな優先事項」を挙げている。投資に余裕を持たせるため、より効率的になるよう「厳しい選択」を迫られているとし、更なる人員削減に備えるように従業員に警告している。メモによると、レイオフは、Googleが2023年1月に実施した約1万2000人の人員削減よりは小規模になる見込みだ。

AI能力の欠如がGoogleのクラウド事業を犠牲にする可能性

Googleは現在、AI技術と展開においてMicrosoftとOpenAIに大きく遅れをとっている。ベンチマークによると、昨年発表されたGeminiモデルはOpenAIのそれに追いつくのがやっとで、OpenAIはすでにGPT-4の次のメジャーアップグレードに取り組んでいると伝えられている。

製品化という点では、GoogleもMicrosoftと同様、ビジネスアプリやPixelスマートフォン、生成AI検索などの既存製品にAIを実装しようとしている。

しかし、GoogleはChatGPTのような独立したAI製品をまだ成功させていない。Googleは、最も高性能なGemini Ultraモデルをベースにした新しいチャットボットの開発に取り組んでいると噂され、これを有料化する計画と伝えられている。しかし、これまでのところ、GoogleのBardチャットボットは、ユーザー数の点でChatGPTに大きく遅れをとっている。

OpenAIコラボレーションのおかげでMicrosoftのクラウドビジネスがGoogleよりも急速に成長しているという事実は、Googleにとって大きな痛手となりそうだ。大手テック企業はクラウドを次の成長の原動力と見ている。

Googleにとってポジティブな要素としては、2023年初頭に一部で予想されていたチャットボットによる検索ビジネスの破壊が実現していない事だろう。とはいえ、Google検索の質はAIスパムの圧力にさらされている。


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