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OpenAIの取締役会は、CEOのSam Altman氏を解任した事を発表した。この突然の解任の理由について、取締役会は「Altman氏の経営に対する信頼を失い、彼がコミュニケーションにおいて誠実でなかった」と述べ、これにより“OpenAIの運営が困難になった”としている。同日、Altman氏は取締役会からも解任された

OpenAIの取締役会は、同社のチーフ・サイエンティストであるIlya Sutskever氏と、共同創設者で会長兼社長のGreg Brockman氏で構成されている。株式を持っていない独立アドバイザーも取締役会のメンバーであるQuoraのAdam D’Angelo CEO、技術系起業家のTasha McCauley氏、ジョージタウン大学セキュリティ・新興技術センターのプライバシー擁護者Helen Toner氏も名を連ねている。Altman氏も、退任前は同社のCEOであったにもかかわらず、取締役会では独立したアドバイザーとみなされていた。

Altman氏の解任は予期せぬタイミングだったが、彼自身の一連の決断が、他の取締役会メンバーを神経質にさせた可能性はある。Altman氏の行動の完全な詳細については、このOpenAIの投稿では触れられていないが、理事会はもはやOpenAIの指導と運営に関する彼の能力を信頼していないと述べている。

「Altman氏の退任は、取締役会の熟慮に基づく検討プロセスを経たものであり、取締役会とのコミュニケーションにおいて一貫して率直でなかったため、取締役会の責任遂行に支障をきたしたとの結論に達しました。理事会は、Altman氏がOpenAIのリーダーを続ける能力をもはや信頼していません」。

Altman氏はOpenAIの顔として、最近の開発者会議「OpenAI DevDay」のようなイベントで表舞台に立ち、議会で証言を行うなど、AI全般を代表する存在としても認知されていた。

後任のCEOについては、OpenAIの最高技術責任者(CTO)であるMira Murati氏が暫定CEOに就任する。Murati氏は2018年に同社に入社した。同社は今後、新たな正社員のサーチを行う予定だ。

OpenAIの共同設立者であるGreg Brockman氏は、取締役会会長職を退くが、同社の社長に留まり、CEOに直属する。

Altman氏は、AIピンを発表したばかりのHumaneにも出資するなど、他にもいくつかの製品に関わっている。さらに、身元の証明にもなる暗号通貨WorldCoinにも関わっており、デザイナーのJony IveやSoftBankの孫正義CEOと、AIハードウェアの開発について話したと伝えられている


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