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中国三峡集団公司(CTGC)は、世界最大の風力タービンの設置が中国東海岸沖で完了し、16メガワットの発電能力を持つ巨大タービンが稼働を開始したと発表した。

152メートルのMySE 16-260(これを製造した風力技術会社Mingyang Smart Energyにちなんで命名)は、政府系電力会社であるCTGCが所有する洋上風力発電所の上にそびえ立っている。この風力発電所がある台湾海峡沿いでは、突風が風速17メートル毎秒にも達することが知られており、風力発電には最適な環境が整っている。CTGCは、2月にタービンの建設を開始したが、約半年かかりついに設置が完了したと発表した。設置後の稼働も問題なく行われ、晴れて世界最大の風力タービンの稼働にこぎ着けたとしている。

この巨大タービンは、高さ152メートル、ブレードの長さも122メートルと巨大な物で、その稼働率にもよるが、年間6700万kWhの電力を生産することができる。CTGCの試算によると、これは常時約8万人の住民に電力を供給するのに十分な量であり、石炭発電所から排出されるはずの二酸化炭素を最大5万6000トン削減できるという。一方、アメリカやイギリスの平均的な陸上タービンの年間発電量は約600万kWhである。

また、MySE 16-260はこの地域で記録された過去最高の風速をはるかに上回る風速である、風速79.8メートル毎秒の台風にも耐えられるように設計されている。その耐久性は、7月中旬に中国南部を襲った風速38メートル毎秒の台風「タリム」による試練にさらされており、タリムが通過した後も、MySE 16-260は健在だった。

IFLScienceに送られた声明によると、CTGCはさらに多くのメガタービンを「バッチ」で送電網に導入する計画とのことだ。中国の風力産業は活発で、より新しく、より大きな挑戦に挑んでおり、18MWの風力タービンの建設に乗り出している。


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