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LOUIS VUITTONと言えば、高級ブランドの代名詞であり、そのハンドバッグといえば、30万円以上で売られているが、今回オークションで落札されたその“縮小版”はその30倍以上の価値が付けられたようだ。

塩粒程のサイズ(657×222×700マイクロメートル)の極小ハンドバッグは、ブルックリンを拠点とするアート集団MSCHFによって制作された。そして、レコード・プロデューサーのPharrell Williamsが経営するJoopiterオークションハウスで63,750ドル(919万円)で落札されたのだ。

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(Credit: MSCHF)

「大きなハンドバッグ、普通のハンドバッグ、小さなハンドバッグがありますが、これはバッグの小型化の最終形です。ハンドバッグのようなかつては機能的だった物体が小さくなるにつれて、その物体の地位は着実に抽象化され、最終的には純粋にブランドを示すものになるのです」と、MSCHFはバッグをお披露目したInstagramの投稿で述べている。

この極小ハンドバッグについてMSCHFは、高級ブランドであるLOUIS VUITTONのハンドバッグと名乗っているが、同ブランドとは何の関係もない。しかし、LOUIS VUITTONから許可は得ているとのことだ。

このバッグはフォトポリマー樹脂でできており、小さな機械模型や構造物の製作によく使われる3Dプリント技術を使って製作された。しっかりとLOUIS VUITTONのモノグラムも刻印されている。

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(Credit: MSCHF)

最初に作成され、承認のためにLOUIS VUITTONに送られた小さなバッグのサンプルのいくつかは、MSCHFのチームが紛失してしまったほど小さかった。

しかし、オークションでは、同じような事態にならないように、デジタル表示付きの顕微鏡が購入品に含まれていた。このバッグの入札は15,000ドルから始まったが、瞬く間に値はつり上がった。

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(Credit: MSCHF)

買い手にとって唯一の心配事は、高価な小さな物体を失わないことだろう。ちょっとしたしぐさでバッグが落下し、永遠に失われてしまう可能性がある。

誰が買ったのか、どうするつもりなのか、詳細は明かされていない。博物館に展示される以外には、このバッグの有用な用途は見当たらない。

BBCによると、このバッグを制作したアート集団は、他にも人間の血が入った靴、靴底に聖水が入ったトレーナー、WD-40のような臭いのするコロン、巨大な赤いゴム長靴など、非常に物議を醸す作品を制作している。


Sources

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