Appleは、昨日のiOS 17.2正式リリースに続き、現在開発中のiOS 17.3及びiPadOS 17.3の第1弾ベータ版を開発者向けにリリースした。
iOS 17はWWDC23で初めてプレビューされ、iPhone 15シリーズに合わせてリリースされたが、Apple Musicの共同プレイリスト、次世代CarPlayエクスペリエンスなど、iOS 17.2で利用できない機能もまだたくさんある。Appleは、iOS 17.xアップデートで徐々に新機能を追加しているが、では今回のiOS 17.3では一体どんな機能が追加されているのだろうか?大きな所ではiPhoneの盗難防止機能だ。
iOS 17.3の新しいセキュリティ機能について、Appleは次のように説明している:
盗難デバイス保護機能のテストが開始されました。この新機能は、万が一あなたの携帯電話が盗難に遭い、パスコードも盗まれてしまった場合に、セキュリティのレイヤーを追加するものです。
- 保存されたパスワードにアクセスするには、本人であることを確認するためにFace IDが必要です。
- Apple IDパスワードのような重要な設定の変更は、セキュリティ遅延によって保護されます。
- iPhoneが自宅や職場など使い慣れた場所にある場合は、遅延は必要ありません。
例えば、この機能がオンになっていると、パスワードやパスキーの使用、Apple Cardの申請、デバイスの紛失のオフ、iPhoneの消去、iPhoneに保存された支払い方法の使用などの操作に生体認証が必要となり、使い慣れた場所から離れるとパスコードのフォールバックができなくなる。
しかし、Apple IDのパスワードの変更、Apple IDのセキュリティ設定の更新、パスコードやTouch/Face IDの設定の変更、「端末を探す」や「盗難端末防止機能」のオフなど、より機密性の高い操作については、使い慣れた場所から離れると、1時間のセキュリティ遅延が適用される。つまり、この遅延が発生すると、2回目の生体認証が必要になるのだ。
最新のビルドは、テストプログラムに登録している場合は、最新のiOS 17.3とiPadOS 17.3を今すぐ無料でダウンロードしてiPhoneやiPadにインストールすることが可能だ。「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」>「ベータ・アップデート」と進み、最新のベータ版をiPhoneやiPadにインストールする事が出来る。
iOS 17.3の新機能
- 盗難デバイスの保護
- iOS 17.3 beta 1では、デバイスのパスコード設定に新しい盗難デバイス保護トグルが導入された。この設定を有効にすると、iPhoneの特定の操作で生体認証(Face IDまたはTouch ID)が厳密に要求され、パスコードのフォールバックができなくなる。この新しい設定は、以前から報告されている有効な懸念に対処するものだ。もし泥棒が誰かのiPhoneを盗み、その人がパスコードを入力するのを見たら、Apple IDのパスワードを変更し、アカウントの持ち主を締め出すことができる。このような行為に生体認証が必要になったことで、泥棒はiOS上で重要な操作を実行することができなくなった。
- Apple Musicの共同プレイリスト機能
- iOS 17.2 beta 4で削除された共同プレイリスト機能が、iOS 17.3 beta 1でApple Musicに再導入され、複数のユーザーが共有プレイリストを編集・管理できるようになった。さらに、ユーザがお気に入りに登録した曲専用のプレイリストが自動生成されるようになった。
その他、バグ修正や、パフォーマンス向上も行われている。
パブリックベータもまもなく利用可能になる予定だ。
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