OpenAIは、広く利用されている生成AIチャットボットサービス「ChatGPT」において重大な障害に見舞われ、全世界の1億人にものぼる膨大なユーザーベースが一時的に操作不能になった事を明らかにした。この障害は日本時間11月8日午後23時に発生し、OpenAIのAPIサービスにも影響を与え、11月9日午前0時50分頃に復旧するまで継続した。
障害中、ChatGPTのユーザーは、プラットフォームにアクセスすると、システムが現在最大容量で動作していることを示す注意メッセージが表示され、操作が不可能になっていた。OpenAIはエラーレポートでこの問題を認め、APIとChatGPTの両方でエラー率が上昇した問題の原因を特定したと説明している。
これ以前、週明けからOpenAIのDall-E画像生成サービスAPIはエラー率が上昇し、ユーザーに不便をもたらしていた。
5月にはChatGPTチャットボットが世界的な障害に見舞われ、数時間にわたってサービスにアクセスできなかったこともあった。
今回の障害は、OpenAIの最近の発表と重なるものだ。
OpenAIは今秋初の開発者カンファレンスを開催し、GPT-4 Turboと誰でも独自のバージョンのChatGPTを作成できることを発表した。この新しいGPT機能は、有料ChatGPT Plus加入者とOpenAIのエンタープライズ顧客が利用でき、彼らは従業員のためにChatGPTの社内専用バージョンを作ることができるようになる。
OpenAIのCEO Sam Altman氏は、開発者会議での新機能の発表以降、ChatGPTの使用率が「我々の予想をはるかに上回っている」と述べ、この先も問題が発生する可能性があると注意を促した。「負荷の関係で短期的にはサービスが不安定になる可能性がある」とAltman氏はXで述べている。
usage of our new features from devday is far outpacing our expectations.
— Sam Altman (@sama) November 8, 2023
we were planning to go live with GPTs for all subscribers monday but still haven’t been able to. we are hoping to soon.
there will likely be service instability in the short term due to load. sorry :/
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