定期的に新機能を提供しているMicrosoftのBingチャットボットやOpenAIのChatGPTに対し、Googleはこの1ヶ月以上、AIチャットボットのBardに目立ったアップデートを提供していない。しかし、同社は現在、別の生成AIプログラムを公開し、ユーザーが試す事が出来る機会を提供している。今回公開されたのは、「NotebookLM」と呼ばれるもので、5月初旬のGoogle I/O 2023でProject Tailwindとして初めて公開されたものだ。
NoteookLM(LMはLanguage Modelの略)は、人々がオンラインノートを整理するだけでなく、それらのノートから答えられるような質問をするための方法として設計されている。今日のブログ投稿で、Googleはこう述べている:
NotebookLMと従来のAIチャットボットとの大きな違いは、NotebookLMでは言語モデルをあなたのノートや情報源に「グラウンディング」させることができる点です。ソースグラウンディングは、あなたに関連する情報に精通したパーソナライズされたAIを効果的に作り出します。今日から、NotebookLMをあなたが選んだ特定のGoogleドキュメントにグラウンディングすることができます。
NotebookLMは、Googleドキュメントにあるメモの要約を自動的に生成することができる。また、そのメモから重要なトピックを作成し、ユーザーがAIに質問することもできる。ブログ投稿では、これがどのように機能するかの例をいくつか紹介している:
- 医学生は、神経科学に関する科学論文をアップロードし、NotebookLMに「ドーパミンに関連する重要な用語の用語集を作成してください」と指示することができます。
- 伝記を書いている著者は、研究ノートをアップロードし、例えば次のような質問をすることができる:「フーディーニとコナン・ドイルが交流した回をまとめてください」。
Googleによると、NotebookLMにアップロードされたメモは、その内容をアップロードした人のみが見ることができ、AIへの質問も他の人が見ることはないという。Googleによると、このツールからのデータは、同社が開発中の他のAI言語モデルのトレーニングには使用されないという。
NotebookLMは、こちらのページからウェイティングリストに登録することが可能だ。
Sources
- Google The Keyword: Introducing NotebookLM
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