メモアプリの嚆矢であったEvernoteは、昨日、米国とチリに拠点を置く従業員の大半を解雇したと発表した。同社を昨年買収した、イタリアの親会社Bending Spoonsは、Evernoteの事業の大半をヨーロッパに移している。
今回のレイオフは、Evernoteのアプリが “何年も採算が取れていない”という理由で同社が129人のポジションを削減してから半年も経たないうちに行われた。Bending Spoonsは、今回のレイオフで影響を受けた従業員の正確な人数については明らかにしていない。
「Evernoteに関する我々の計画は、これまでと同様に野心的です:今後、ヨーロッパを拠点とする成長中の専門チームが、Evernote製品のオーナーシップを引き継ぎます。このチームはまた、Bending Spoonsの400人以上の従業員の幅広い専門知識と強みを活用できる理想的な立場にあります」と、Bending SpoonsのLuca Ferrari CEOはSFGateに語った。Ferrari氏は、Bending Spoonsは影響を受ける従業員に対し、16週間の給与、日割りの業績賞与、最大1年間の健康保険を提供すると付け加えた。
NotionやObsidianのような競合がひしめく市場で、同社がどのようにEvernoteを成功させるつもりなのか、Ferrari氏は明言しなかった。Bending SpoonsがEvernoteに対してどのような計画を立てているにせよ、かつてはダウンロードできるノートアプリの中でも人気が高く、App Storeブームの初期の寵児だったEvernoteにとって、これが新たな低迷を意味することは否定できない。Evernoteは最盛期には10億ドルの評価額を誇っていたが、デザインや使い勝手の改悪とバグの多いソフトウェアによって、近年はすっかり影が薄くなってしまった。
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