Appleの株式時価総額が、一日の取引を終えて再び3兆ドルの大台を超えた。これは、公開企業としては初めてのことであり、その規模と影響力を改めて世界に示す結果となった。
Appleの株価は、2023年6月30日の取引で約2.31%上昇し、新たな高値を記録した。この結果、同社の時価総額は3兆ドルを超え、一日の取引を終えるという重要なマイルストーンを達成した。Appleは2022年1月に一度3兆ドルの時価総額を達成しているが、一時的な物に留まり、その日の取引を終える頃まで維持することは出来なかった。
今年だけでAppleの株価は約46%急騰しており、その成功は2022年とは対照的だ。今年初めには、Appleの時価総額は2021年初頭以来初めて2兆ドルを下回っていた。
このマイルストーンは、先月、Appleが長らく噂されていた拡張現実(AR)ヘッドセット、「Apple Vision Pro」を発表した直後に訪れた。このヘッドセットは、ユーザーがiPhoneサイズのバッテリーパックに接続したままでなければならないという要件があり、なおかつバッテリーでの駆動時間は2時間程度で、価格は3,499ドルと高額であり、来年発売予定だ。
Appleのこの成功は、AI技術への投資が急速に進んでいる中での出来事であり、象徴的でもある。OpenAIのChatGPTが2022年末にデビューして以来、Microsoft、Google、NVIDIA、Metaなどの企業がAI技術に注力している。NVIDIAは今年、S&P 500で181%もの株価の上昇を記録しており、Metaは137%も上昇している。これらAI関連のテック企業が軒並み1兆ドルを超えていることは注目に値する。一方、AppleはAIについてはほとんど触れず、その代わりに自社の製品とサービスに焦点を当てており、一部からはAIブームの中でAppleは取り残されている様にも見られていた。
Appleは5月に予想を上回る四半期決算を発表したが、売上と利益は減少した。それでも、投資家たちはAppleの評価を維持し続けている。
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