Metaは、新たに「Meta Quest 3」ヘッドセットを発表したばかりだが、同社は現行機種を切り捨てるつもりはなく、値下げの実行と共にパフォーマンスの向上を図り、より普及に拍車をかけたい考えのようだ。
Quest 2は1万円以上の値引き
Metaは、Quest 2を6月4日(日本時間)より、128GBを47,300円(税込)、256GBを53,900円(税込)に引き下げて販売することを発表した。現在128GBが59,400円であるため、12,000円強の値下げとなる。
最先端のハードウェアを必要としないのならばお買い得な選択肢となるだろう。MetaのCTOであるAndrew Bosworth氏は、Twitterにて「Gaming Showcaseで発表したゲームは、すべてQuest 2と3の両方でプレイ可能であり、しばらくはその状態が続くと思われます。 もちろん、Mixed Realityやハイパワータイトルは、時間の経過とともにQuest 3をターゲットにし始めるかもしれません」と述べ、Quest 2とQuest 3がしばらく共存する事を示唆しており、とりあえずVRを始めたいというならばQuest 2を購入してもしばらく陳腐化することはなさそうだ。
パフォーマンスの向上も図られる
価格以外にも、MetaはQuest 2とQuest Proに魅力的な変更として、ヘッドセット性能の向上を図る無料のソフトウェアアップデートを行うとのことだ。Metaは、Quest 2とQuest Proに搭載されたSnapdragon XR2のCPU性能を「最大26%」、GPU性能をQuest 2では「最大19%」、Quest Proでは「11%」改善できると述べている。
これは、Metaが上のビデオで詳しく説明しているように、開発者が高解像度でより詳細なグラフィックのゲームをリリース出来る様になり、ユーザーとしても滑らかなゲーム体験が得られるはずだ。メニューの操作やお気に入りのアプリケーションの起動がよりスムーズになり、Quest 2とQuest Proは新しいハードウェアのように感じられるかも知れない。
Metaは、エントリーレベルのデバイスとして、また、仕事に焦点を当てた唯一のヘッドセットとして、今後も両方のデバイスを販売する予定だ。これらのヘッドセットが、来週WWDC 2023でAppleが発表するものに対してどのような位置づけになるかはまだ分からないが、Metaは、アプリやゲームはともかく、VRを楽しむことができ、かなり安定した体験を保証できる価格帯をいくつか用意する現状では唯一のメーカーである。
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