宇宙ステーションといえば、一昔前は全世界的な大プロジェクトのイメージがあったが、今回、宇宙新興企業のVastが、世界初の商業宇宙ステーションであるHaven-1を、完成時には約100mの回転ステーションになるステーションの最初の要素として、2025年8月以降にSpaceX Falcon 9ロケットによって打ち上げる計画である事を発表した。
VASTのHaven-1ステーションはISSの後を継ぐ重要な役割を担う
月や深宇宙のミッションに重点を置くようになったNASAは、有人宇宙飛行に関しては、地球低軌道を民間企業に任せることを決定した。2030年に国際宇宙ステーション(ISS)が引退する際、宇宙機関は現在計画中の商用ステーションのいくつかで時間を稼ぐという考えだ。
Vastは、Falcon 9のペイロードセクションに搭載可能な、大きなビューイングポートを備えた自己完結型のハビタットモジュールを開発中だという。SpaceX社のDragonとドッキングでき、最大4人が最大30日間滞在できる。また、SpaceX社のStarshipに搭載可能な、より大きなモジュールも計画されている。
VASTの長期計画は、確かに野心的である。次の段階は、太陽電池モジュールを連結して、端から端まで回転することで人工重力を発生させる棒状のステーションを作ることだ。これは後に、『2001年宇宙の旅』に出てくるような、もっと大きな車輪型の回転ステーションに置き換わる予定である。
Haven-1は、政府、商業、非営利団体など、さまざまな用途に開放される。また、初ミッションの最初の4席は、購入が可能だ。
これらすべてが非常に印象的に聞こえるが、その実現性に関しては少し眉につばを付けて見ておいた方が良いかもしれない。小惑星の採掘から火星へのコロニー建設まで、大胆な民間宇宙プロジェクトの発表は数多く見られるが、それらはまだ実現していない。また、VASTのCEOがビットコイン企業に深く関わっていることも、最近のビットコイン企業の信頼性が低いことを考えると、信憑性にいくらかの疑問が残る。
「Vastは、世界初の商業宇宙ステーションであるHaven-1とその最初の乗組員であるVast-1を打ち上げるというこの旅に乗り出すことに興奮しています。地球周回軌道やその先に、より大規模な人工重力宇宙ステーションを打ち上げるというVastの長期ビジョンの第一歩となる、このエキサイティングなパートナーシップにSpaceXに感謝しています」と、CEOのJed McCaleb氏は語った。
以下のビデオでは、Vast社の宇宙ステーションプロジェクトを紹介している。
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