Googleは、テキストの説明を音楽に変えることができる新しい実験的AIツール「MusicLM」をリリースした。このツールは、Web、Android、iOSで同社が提供するの「AI Test Kitchen」で利用できる。MusicLMを使えば、ユーザーは「ディナーパーティーに最適なジャズを」「ノリノリのダンスミュージックを」といったプロンプトを入力すると、ツールがその曲のいくつかのバージョンを作成することが出来る。また、「エレクトロニック」や「クラシック」といった楽器や、目指す「雰囲気、ムード、感情」を指定し、MusicLMが生成する楽曲に磨きをかけることも可能だ。
Googleは、1月にMusicLMの研究結果を発表し、このシステムについて詳しく説明していた。だが、その際、著作権に関する倫理的な懸念から、MusicLMへのアクセスを一般に提供する予定はないと述べていた。
しかし、今回Googleはミュージシャンと協力し、ワークショップを開催して、「この技術がいかに創造的なプロセスを後押しできるかを確認」してきたという。Google ResearchのプロダクトマネージャーHema ManickavasagamとGoogle LabsのプロダクトマネージャーKristin Yimは、ブログの中で「私たちはDan Deaconのようなミュージシャンと協力し、この技術がいかに創造的プロセスを強化できるか、ワークショップを開催してきました」と書いている。
MusicLMの現在の公開バージョンでは、ユーザーが特定のアーティストやボーカルを使った音楽を生成することはできない。これは、Googleが著作権問題を回避し、ユーザーが人気アーティストの偽の「未発表曲」を生成して数千ドルで販売するのを阻止するのに役立つかも知れない。
現在、Web、Android、iOSのAI Test KitchenからMusicLMの試用に申し込むことが出来る。Googleは、”ディナーパーティーのためのソウルフルなジャズ”や “フラメンコスタイルで演奏する2本のナイロン弦ギター”など、気分やジャンル、楽器に基づいたプロンプトを試すことができることを提案している。実験的なAIは2つのトラックを生成し、あなたはトロフィーのアイコンを選択することでお気に入りを特定することが出来る。Googleは、そうすることでモデルの改良に役立つとしている。
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