Microsoftは本日、Bing ChatとEdge Webブラウザの大規模なアップデートをアナウンスした。これには、画像やビデオによる回答、レストランの予約、チャット履歴、Microsoft Edgeとのよりスマートな統合等が含まれる。加えて同社は、過去3ヶ月間実施していた検索エンジン「Bing」の待機リストを廃止し、Microsoftのアカウントを持っている人なら誰でも使えるようにすると発表した。
実際には、Microsoftは、既にBing Chatの待機リストを廃止したようだが、このたび同社は、これを公式に発表した形だ。Microsoftアカウントさえあれば、モバイルやデスクトップのEdgeでBing Chatを利用することが出来る。
加えてMicrosoftは、Bing Chatのデイリーアクティブユーザーが1億人を超え、開始以来のチャットの総数が5億回を超えたと報告している。また、Bingモバイルアプリの1日のインストール数は、Bing Chatの導入以来、通常の4倍以上に増加しているとのことだ。
大きな追加要素としては、BingとEdgeの新しい“アクション機能”だろう。MicrosoftのBing AIを使って、サイト間を行き来することなくタスクを完了させることができるようになる。検索結果がレストランを推薦した場合、あなたに合った予約時間を探し、チャット・インターフェースで予約をサポートすることができるとのことだ。
これはEdgeを通しても機能するので、映画を検索している場合、Bing AIに再生してもらうだけで、自動的に正しいサービスを選択し、サイトを開いて映画の再生を開始することが出来る様になる。Microsoftは、BingとEdgeのアクション機能で協力しているすべてのパートナーをリストアップしていないが、レストラン予約のOpenTableや映画検索のApple TVのデモが表示されているので、数週間後のローンチ時にはそれらがサポートされると考えていいだろう。
Microsoftはまた、画像をアップロードして特定のコンテンツを検索できるようにする、マルチモーダルサポートにも取り組んでいるという。これは、GPT-4が画像認識にも対応したことから予想できた動きとは言え、まもなく登場するというそのスピード感には毎度驚かされる。これを使えば例えば、自宅にあるユニークな本棚に合う家具を検索するようBingに依頼することが出来る。
また新たな機能として、MicrosoftはBingのチャット内容を保存できる機能を「まもなく」導入すると述べている。これは、ユーザーがセッションの途中でチャットを停止し、チャットが一時停止された場所に再び戻ることができるようになるといった形の物だ。
また、ユーザーエクスペリエンスの最適化も試みており、チャットの結果からリンクをクリックすると、その会話はEdgeのサイドバーに移動し、簡単に参照できるようになるとのことだ。
また、以前のチャットの文脈を会話に反映させることにも取り組んでおり、共有とエクスポートの機能も間もなく追加される予定だという。要約機能の向上により、BingはPDFや文書、長いWebサイトをまとめるのにも有利になる。
また、Edgeモバイルでは、デスクトップ版のサイドバーのように、今いるページについてBing Chatで質問できるように、ページコンテキストがまもなくサポートされるとのことだ。
更に、MicrosoftはBing Chatをサードパーティに開放し、プラグインをサポートする予定だという。これらの新機能の多くと同様、プラグインサポートがいつ利用可能になるかは正確には不明だが、同社によると、OpenTableやWolfram Alphaが、開発者がBingチャットでプラグインを利用できるにOpenAIと協力しているそうだ。
「我々は、これが検索の再発明と検索における開発者の機会を前進させるためのゲームチェンジャーであると信じています。今月末のMicrosoft Buildで詳細を共有できることを楽しみにしています」と、コーポレート・バイスプレジデント兼コンシューマー・チーフ・マーケティング・オフィサーのYusuf Mehdi氏は述べている。
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