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Google、広告キャンペーン用のコンテンツを「リミックス」する生成AIツールを顧客に提供へ

Financial Timesによると、Googleの広告顧客は間もなく、広告キャンペーンの作成に同社の生成AIを利用できるようになるという。どうやらGoogleは、同社のチャットボット「Bard」を動かしているのと同じ技術である生成AIを、Performance Maxプログラムに組み込む準備を進めているようだ。Performance Maxはすでに、広告を掲載する場所の決定や、簡単な広告コピーの生成を支援することが出来る。これに加えて、AIが加わることで、マーケティング会社が設計するような洗練されたキャンペーンを作成する能力が得られると、Financial Timesは報じている。

同社は、広告顧客に「AIを活用した広告2023」と題したプレゼンテーションを行い、同社の技術が、顧客が供給する画像、動画、テキストをもとに広告を生成できることを伝えたという。さらに、Googleは、そのAIが作成する広告は、彼らが目指すオーディエンスにフィットし、売上目標などの達成を可能にするように設計されると伝えた。

少なくとも一人は、Googleの広告ツールが誤った情報を広める可能性について懸念を示したとFinancial Timesは述べている。それは、事実を気にすることなく新規顧客を獲得するために最適化されている可能性があるからだ。例えば、GoogleがBardに関する広告をTwitterに掲載した際、チャットボットは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が「太陽系外の惑星を初めて撮影した」とする虚偽の情報を流布した。実際は、ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡が、私たちが見たことのない太陽系外の惑星の写真を初めて撮影していた。GoogleはFinancial Timesに対し、今後数ヶ月のうちにAIを使った広告を展開する際には、エラーや誤報を防ぐためにしっかりとしたガードレールを設置することを確約している。

一方、Googleは数多くの面で圧力を受けている。スタートアップの領域には、広告業務を増強するためのAIシステムを提供する企業がひしめいており、MicrosoftからCanvaまでの既存企業も、クリエイティブなコンテンツを生成するAIツールをすでに提供している。一方、オンライン広告におけるGoogleの最大のライバルであるMetaも、今年後半に生成的なAI広告ツールの導入を予定している


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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