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セガサミー、『Angry Birds』メーカーのRovioを7億600万ユーロで買収と発表

セガサミーは、人気アクションゲーム『Angry Birds』の開発元である、Rovio Entertainmentを7億600万ユーロ(約1,036億円)で買収することで合意した。セガは1株あたり9.25ユーロ、モバイルゲーム事業については1.48ユーロを支払う予定だ。セガサミーは、この買収を通じて、世界のゲーム市場での成長を「加速」させる計画だとしている。このニュースは、両社が買収の可能性について協議していると報道された後のものだ。

セガサミーは、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』『Total War』『龍が如く』など、数百万本の売上を誇る人気ゲームフランチャイズを保有している。

RovioのCEOであるAlexandre Pelletier-Normand氏は、次のように述べている:

私はソニック・ザ・ヘッジホッグで育ち、その最先端デザインに魅了されました。その後、初めてAngry Birdsをプレイしたとき、ゲームが真のメインストリーム現象に進化し、現代文化を形成する力を持つようになったことを知りました。

Rovio社に入社したことは光栄であり、新しいゲーム、シリーズ、映画をリリースしながら、Angry Birdsが成長し続けるのを見られることを誇りに思います。またあまり知られていませんが、同様に素晴らしい我々の特徴は業界をリードする独自の技術プラットフォーム「Beacon」です。Beaconは20年にわたる専門知識を有し、緊密に連携したチームが世界クラスのGaaS製品を開発できるようにしています。

私たちのミッションは「Craft Joy」であり、私たちの専門知識とツールを使って、プレイヤーにさらなる喜びをもたらし、Rovio社とセガの活気あるIPを強化・拡大するというアイデアに興奮しています。

レッドとソニック・ザ・ヘッジホッグ:世界的に有名で象徴的な2つのキャラクターは、モバイル、PC/コンソール、そしてその先に広がる世界的なリーチを持つ、驚くほど相性の良い2つの会社によって作られています。Rovio社とセガの強みを組み合わせることで、非常にエキサイティングな未来が待っています。

セガサミーのモバイルゲーム事業は主に国内市場に特化しており、Rovioのゲームは海外でよく知られている。また、Rovioは1月にイスラエルの同業他社Playtika Holding Corpからの6億8300万ユーロ(約7億5000万ドル)の買収提案を拒否していた。

セガサミーCEOの里見治紀氏はこう語る:

成長が著しいグローバルゲーム市場において、特に今後のポテンシャルが大きいモバイルゲームの展開を加速させて行くことはセガにとって長年の悲願です。この度、世界中の人々に愛されている「Angry Birds」を保有し、業界トップクラスのモバイルゲーム開発力・運営力を支えている多くの優秀な従業員の方々が活躍するRovio社との間で、このような発表をすることが出来たことを嬉しく思っています。セガは長い歴史の中で、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズをはじめとする数多くのゲームタイトルをあらゆるプラットフォーム向けに展開してきました。今後、両者のブランド、キャラクターやファンベース、加えて、各々の企業文化や機能が組み合わさることで大きなシナジーが発揮されると確信をしております。

両社の取引は、本年第3四半期までに成立する予定だ。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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