トラブルが絶えないTwitterにまた新たなトラブルが発生したようだ。The New York Times紙によると、先週金曜日に公開された裁判所の書類から、Twitterのソースコードの一部がオンラインで漏洩されたことが明らかになった。このソースコードは、Twitterの基本的な部分を構成するものとのことだ。
裁判所の書類によると、Twitterは著作権侵害を主張し、ソフトウェア開発のプラットフォームGithubに投稿された該当コードを削除するよう求めた。同日中にコードは削除されたが、コードがどれくらいの期間公開されていたのか、漏洩の範囲や深さについては明らかにされていない。また、Twitterはカリフォルニア北部地区連邦裁判所に、コードを投稿したユーザーの身元をGithubに開示するよう命じるよう求めている。
The New York Times紙によると、社内調査に精通した関係者の話では、Twitterの幹部は、この漏洩事件が「1年以内に退職した不満を持った従業員」によるものだと強く疑っているとのことだ。なお、昨年10月にElon Musk氏が440億ドルでTwitterを買収し、その後、会社のスタッフの80%を解雇または退職させており、実際に行われたレイオフは、買収前にMusk氏が75%のスタッフ削減を行うのではないかと懸念されていたことに比べてさらに深刻な結果となっている。
The New York Timesと話した幹部は、盗まれたコードから得られる情報が、新たな脆弱性を明らかにするか、悪意のある者がTwitterユーザーのデータにアクセスすることを可能にすることで、今後のハッキング活動を助長することを懸念しているという。イーロン・マスク氏の経営下で、機能の不安定さや詐欺師や白人至上主義者の増加によってすでにユーザーや広告主が離れつつあるTwitterにとって、今回のハッキングの脅威がユーザーや広告主にとって最後の決定的な理由となるのかは分からない。
だが、この問題を受けて、Twitterとその新しいCEOであるElon Musk氏は、ユーザーの信頼を回復し、セキュリティ対策を強化するために迅速な対応が求められる。しかし、漏洩されたコードがどのような影響を与えるかは今のところ不確定だ。今後、さらなる詳細が明らかになることで、Twitterの今後の方向性が決まることだろう。
Source
- The New York Times: Twitter Says Parts of Its Source Code Were Leaked Online
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