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Roblox、AIによるコンテンツ制作機能「Code Assist」と「Material Generator」を発表

先月、RobloxはAIによるコンテンツ制作のビジョンを発表し、Generative AIによってユーザーがテキストプロンプトだけでコードや3Dモデルなどを作成できるようになる未来を描き出した。そして同社はついに、最初のAIツールを発表し、「Robloxのすべてのユーザーがクリエイターになる」ための大きな一歩を踏み出した。新たなツールは、「Code Assist」と「Material Generator」(いずれもベータ版)となる。

どちらのツールも、入力されたテキストの記述から即座にプレイ可能なRoblox体験を生成するものではないが、「基本的なコーディング作業を自動化して、クリエイティブワークに集中できるようにする」ことができるものであると、Roblox StudioのヘッドであるStef Corazza氏は説明する。今のところ、これらは短いプロンプトに基づいて有用なコードスニペットやオブジェクトのテクスチャを生成できるに過ぎない。Robloxの発表では、「真っ赤な岩の渓谷」や「ステンドグラス」のリアルなテクスチャを生成したり、特定のオブジェクトをプレイヤーが操作した後に色を変えたり自爆させたりする機能コードを数行生成するなどの例が紹介されている。

この2つの機能は、AIチャットボットを利用したことがあるならばなじみ深いかもしれない。GPT-3はすでに、プロンプトに基づいて機能的なコードスニペットを作成することが出来る。

Code Assistは有望ではあるが、Robloxとしては、これままだ不完全なものであり、「不正確な」または「誤解を招く」情報を生成する可能性があると述べている。「コードの提案が文脈上適切かどうかを確認し、テストし、判断するのはあなた次第です」。この注意事項については、昨今様々な分野で取り入れられているGPTなどの大規模言語モデルについて回るものであり、Robloxもご多分に漏れずと言うところだろう。それでも、RobloxのCorazza氏は、これがプラットフォーム上のすべてのユーザーをクリエイターにするための第一歩であると確信しているようで、これらのツールが簡単なプロンプトから完全にプレイ可能でインタラクティブな3Dシーンを生成できるようになるまで、あと数年しかかからないかもしれないと示唆している。

実際、ここ半年のAIの進歩を考えれば、数年すらもかからない可能性もあり、Robloxの動向からも目が離せないだろう。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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