Salesforceは、人工知能(AI)への取り組みをさらに強化し、OpenAIとの新たなパートナーシップを発表するとともに、ジェネレーティブAIサービス「Einstein GPT」の提供を開始した。
同社にとってAIは目新しいものではなく、顧客関係管理(CRM)、マーケティング、営業プロセスの改善を支援するツールとして、2016年からAIプラットフォーム「Einstein」に取り組んできた。2020年には、EinsteinがSalesforceのクラウドプラットフォーム全体で1日あたり800億件以上の予測を提供していると述べている。Salesforceはここ数カ月、コードを構築するCodeGenやテキストの要約を行うCTRLsumなど、独自の生成型AI機能の構築も進めている。
「OpenAIの技術の力をCRMに応用できることに興奮しています」と、OpenAIのCEOであるSam Altmanは述べている。「これにより、より多くの人々がこの技術の恩恵を受けることができ、また、AIの責任ある開発と展開に不可欠な、実際の使用方法についてより深く学ぶことができます」
Salesforceは、Einstein GPTで、生成AI機能をさらに進化させ、コンテンツの自動生成、メールへの返信、マーケティングメッセージの作成、ナレッジベース記事の作成を支援し、顧客体験の向上を目指すために、まずOpenAIと統合することを検討している。Salesforceによると、OpenAIは、同社がEinstein GPTのために協力するいくつかのパートナーの最初のものだが、Salesforceは、将来のパートナーが誰であるかについての詳細を提供していない。
Einstein GPTのニュースと同時に、SalesforceはSalesforce Venturesを通じて、ジェネレーティブAI周辺のスタートアップのエコシステムを強化するための2億5千万ドルのファンドを立ち上げることも発表している。
また、OpenAI テクノロジーをオンライン コラボレーション プラットフォームSlackに導入し、Slackで使用できるようにした。 ChatGPT 機能を使用して、読者はすばやく作業内容を整理して議論したり、電子メールの明細書を作成したり出来ると言う。
本機能は現在、試用応募のキャンセル待ちのみで、正式版の実装予定時期については現時点では不明だ。
また、すべての技術アプリケーションがユーザーや企業がアップロードしたデータを取得することはないとされており、個人情報や企業情報が漏えいする心配はないとのことだ。
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