The Vergeは、Metaが従業員向けに公開した、最新の拡張現実と仮想現実のハードウェアロードマップを入手したと報じている。ロードマップは、MetaのAR/VR研究部門であるReality Labs部門の何千人もの従業員と共有されたものとのことだ。
VRに関して、今年後半に登場するMeta社の旗艦ヘッドセット「Quest 3」は、Quest 2の半分程度の薄さになり、少なくとも2倍の性能を持ち、価格は400ドルの「Quest 2」より若干高くなると従業員向けの説明があったという。「Quest Pro」と同様に、現実世界の映像を透過する前面カメラにより、装着者が完全に没入しない複合現実体験を顕著に特徴とする予定とのことだ。価格が若干高くなることに関しては、バイスプレジデントのMark Rabkin氏は、課題は、「人々にもう少し高い価格になる事を説得すること」だと述べているとのことだ。そのために、「熱狂的なファンを獲得しなければならない」としている。
Quest 3と同時に、その優れたMR体験をアピールするために、41の新しいアプリとゲームがリリースされる予定だという。2024年には、Metaはコードネーム “Ventura”と呼ばれるVRヘッドセットも発売する予定で、「VRコンシューマー市場で最も魅力的な価格帯 」で販売するつもりだという。
ARに関しては、Metaは2027年に最初の本格的なARグラスを発売する予定でいるようだ。
同社はそれまでに他のARグラスも発売する意向だが、4年後に発売するデバイスについて、Mark Zuckerberg氏はこれがiPhoneのように業界を揺るがす画期的なものになると考えている。
このメガネは、現実世界の上に重ね合わせた高品質のホログラムとしてアバターを投影する機能を持つと言われているが、同時にかなり高価になることも予想される。このデバイスは、Metaの「Innovation」ラインとして、いち早くスマートグラスを採用する人たちに向けて一般に販売される前に、2024年に社員が最初にテストする機会を得る予定だ。
同社はまた、本格的なARグラスの準備が整う前に発売する他のARおよびVRデバイスについても議論しているとのことだ。今年の秋には、Luxotticaと共同で開発した「Ray-Ban Stories」の後続機をリリースするようだ。
そして2025年、Metaは第3世代のRay-Ban Storiesを発売する予定だ。この製品は、受信したテキストを見たり、QRコードをスキャンしたり、メッセージを他の言語にリアルタイムで翻訳したりするために設計された「ビューファインダー」と呼ばれるディスプレイを搭載する予定だという。ユーザーは手の動きでメガネを操作することができ、最終的にはバーチャルキーボードを使ってメッセージを入力することができるようになるとのことだ。さらに、Metaはこのメガネに合うスマートウォッチも開発している。
今後数年間にARやVRのメガネやヘッドセットを発売する計画を持つ大手テクノロジー企業は、Metaだけではない。Appleは、6月のWWDCで待望の複合現実感ヘッドセットをデビューさせると考えられている。デュアル4Kディスプレイやコントローラー不要の入力など先進的な機能を搭載し、価格は3,000ドルにもなると予想されている。しかし、報道によると、Appleはより多くの人が購入できるような廉価版の開発に取り組んでいるようだ。
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