Apple(アップル)は、現在開発中のiOS 16.4及びiPadOS 16.4の第1弾ベータ版を開発者向けにリリースした。
あわせて、watchOS 9.4、macOS Ventura 13.3なども第1弾ベータ版がリリースされている。
最新のビルドは、テストプログラムに登録している場合はApple Developer Centerを介してダウンロードするか、以前のベータビルドを既に実行しているデバイスの無線アップデートからダウンロードする事が出来る。
なお、新機能については、Appleからのアナウンスはないが、9to5Macなどによると、新しい絵文字、アップデートされたPodcastsアプリ、Webアプリの通知サポートなど、比較的小さいながらも重要な変更が見られる。
iOS 16.4 Beta 1の新機能は?
- 震える顔、ガチョウ、ヒヤシンス、ピンクのハートなど、新しい絵文字
- Safari Webアプリケーションに新しい機能が追加。プッシュ通知へのアクセス、ホームスクリーンバッジ等。
- サードパーティーブラウザでは、ユーザーがWebサイトをホーム画面に追加するためのユーザーインターフェースを表示できるようになった。
- 最大3Gbpsの高速通信を可能にする「5Gスタンドアロン」のサポートが開始。
- Podcastアプリのアップデート
- ショートカットとフォーカスモードの変更
- Musicアプリの新しいアニメーション
- 設定メニューのAppleCare項目の変更
- MessageアプリでMastodonリンクの立地プレビューが有効になった。
- ウォレットアプリの新しい「注文追跡」ウィジェット
- アクセシビリティの「モーション」メニューで点滅するライトを暗くする機能の追加。
新しい絵文字は、9月に導入されたUnicodeバージョン15.0に由来している。注目すべきアイコンとしては、震える顔の絵文字、「そこで止めろ」と言わんばかりの押し手、シーク教を表すカンダのエンブレムなどがある。
また、WebKitブログの新しい投稿によると、iOSとiPadOS 16.4のベータ版では、ホームスクリーンにあるSafariのWebアプリケーションがプッシュ通知を送信できるようになっているとのことだ。
これまでも、アプリのようなアイコンをホームスクリーンに表示して、Webサイトへのショートカットを設定することは出来たが、ここに通知を送信したり、通知バッジを表示することが可能になり、よりネイティブアプリの機能に近づいている。
ホーム画面に追加されたWebアプリは、Webアプリが提供する「購読」ボタンのタップなど、ユーザーの直接的な操作に応じてプッシュ通知の受信許可を要求できます。iOSまたはiPadOSは、Webアプリに通知を送信する許可を与えるようユーザーに促します。ユーザーは、iPhoneやiPadの他のアプリと同様に、通知設定でWebアプリごとにこれらの権限を管理することができます。
Webアプリからの通知は、ほかのアプリからの通知とまったく同じように機能します。通知は、ロック画面、通知センター、そしてペアリングされたApple Watchに表示されます。
WebKit
説明によると、Webアプリは通知バッジの数を設定することもでき、通知はフォーカスモードもサポートするとのことだ。また、ホームスクリーンに複数のバージョンのWebアプリがある場合、それぞれに異なる設定をすることができるので、例えばプライベートと仕事の使い分けに便利だろう。
また、ユーザーがサードパーティーブラウザ(Chromeなど)からホーム画面にWebアプリケーションを追加することもできるようになったと述べている。これまではSafariからしか行えなかった。
AppleのPodcastアプリも、iOS 16.4アップデートで新機能が追加される。注目すべきは、Podcastアプリを通じてチャンネルを購読している場合、それらがライブラリの新しい「チャンネル」セクションに表示されるようになることだ。iOS 16.4では、CarPlayモードでブラウズ・セクションにアクセスすることで、ユーザーは移動中に簡単に番組を再開することができるようになりる。このアプリのアップデートは、今後リリースされるiPadOS 16.4とmacOS 13.3を通じて、PodcastのiPadアプリとmacOSアプリにも配信される予定だ。
その他、iOS 16.4には、小さいながらも注目すべきアップグレードがいくつかある。まず、メッセージアプリがMastodonリンクのリッチプレビューに対応したため、投稿の詳細を見ることができるようになった。また、このソフトウェア・アップデートでは、T-mobileの5Gスタンドアロンサービスに対応し、より高速な最大3Gbpsという通信速度が得られるようになった。さらに、ユーザーは集中フィルターで常時表示画面のオン/オフを設定できるようになる。
また、その他バグ修正や、パフォーマンス向上が行われている。
パブリックベータもまもなく利用可能になる予定だ。
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