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GitHub、AIコード補完ツール「Copilot for Business」の一般提供を開始

GitHubは本日、同社のAIを活用したコード補完ツールの月額19ドルのエンタープライズ版「Copilot for Business」の一般提供を開始したことを発表した。これまでCopilotは個人向けにのみ提供されていたが、GitHubによると、このAIツールによって開発者のコーディングが55%速くなったとのことで、ビジネス向けとしても登場が待ち望まれていた。

GitHub Copilot for Businessは、個人向けプランが提供するものをすべて備えている。加え、ビジネス向けプランでは、シンプルなライセンス管理、組織全体のポリシー管理、「業界最高水準」のプライバシー、コーポレートプロキシのサポートといった機能が提供されている。これまで、ビジネス版の契約にはGitHubの営業組織と連携する必要があったが、今回はセルフサービスのオプションも用意された。

GitHub Copilotは、コメントからの文脈をもとに、テキストエディタ内からコード提案を行うAIプログラミングツールだ。OpenAI Codexを搭載し、GitHub CopilotはVisual Studio Code、Visual Studioなど、複数のIDE(統合開発環境)で拡張機能として利用可能だ。

また、GitHub(Microsoft)は、Copilot for Businessの他に、組織が “より大きなメリット”を享受できるよう、「より高度なOpenAIモデルと新機能」を発表している。新機能は以下の通りとなる。

  • より強力になったAIモデル:新しいモデリングアルゴリズムにより、コード提案の品質が向上。
  • AIベースのセキュリティ脆弱性フィルタリング:GitHub Copilot は、ハードコードされた認証情報、SQL インジェクション、パスインジェクションなどの問題をターゲットにして、一般的な安全でないコードの提案を自動的にブロックします。
  • VPNプロキシのサポート:GitHub Copilot は、自己署名証明書を含む VPN に対応しているため、開発者はどのような作業環境でも使用することができます。
  • 簡単なサインアップ:どのような企業でも、Copilot for Business のライセンスをオンラインで素早く購入でき、GitHub プラットフォームをソースコードに使用していない場合でも、簡単に座席を割り当てることができます。

また、GitHubはAI支援プログラミングの次の展開を予告している。「今後数年間、私たちはコーディングからプルリクエスト、コードのデプロイまで、開発者体験のあらゆる側面にAIを統合し、あらゆる組織がこれまで以上に開発者の成功に依存する世界で、開発者が最高のものを作り上げることができるようにします。」と、述べている。「GitHub Copilot for Businessは、この未来への最初の一歩であり、すべての開発者の限界を押し広げる未来なのです。」


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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