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Mercedes-Benzの自動運転システムが初めて米国でレベル3認定を取得

Mercedes-Benzは、同社のADAS(自動運転支援システム)が、ネバダ州の道路における自律走行技術の使用を規定する第482A章の要件に適合していることが確認され、米国自動車技術会(SAE)による自動運転認証レベル3を、自動車会社として初めて取得した事を発表した。、これにより、Mercedes-Benzの自動運転車は、現時点では米国で唯一の合法的なレベル3システムとなった。

Mercedes-Benz USAの社長兼CEOであるDimitris Psillakis氏は、プレスリリースの中で、「革新への揺るぎないコミットメントは、当初から一貫してMercedes-Benzの指針となってきました。このリーダーシップを継続し、米国市場で条件付自動運転レベル3の認証を受けた最初の自動車会社として、この記念すべき成果を祝うことは、誰にとっても非常に誇らしい瞬間です。」と述べている。

NHTSA(米国道路交通安全局)が定義する、自動運転レベルの「レベル3」とは、車両が作動しているときに「運転のすべての側面」を処理することが可能なレベルを示すが、それでも必要な場合に速やかに制御を行うために、ドライバーは注意しておくことが必要だ。。これは、Teslaの「完全自動運転」、Fordの「ブルークルーズ」、GMの「スーパークルーズ」など、現在見られるレベル2のシステムよりも大きなステップアップとなる。レベル2システムはすべて、基本的に高速道路のクルーズコントロールの進化版で、ドライバーは運転に注意を払い、通常は両手をハンドルに置いたままか、少なくともハンドルの近くに置いて、ADASが行っていることに責任を持たなければならない。

Mercedes-Benzのドライブパイロットは、「高速道路の適切な区間や交通密度の高い場所で」、ドライバーがハンドルから手を離すことなく、時速40kmまでの運転を代行することができるシステムだという。このシステムが作動すると、車線維持、交通の流れへの追従、ナビシステムにプログラムされた目的地へのナビゲーション、さらには「予期せぬ交通状況にも反応し、車線内での回避行動やブレーキ操作など、独自に処理する」ことができる。

このような偉業を達成するために、ドライブパイロットシステムは、視覚カメラ、LiDARアレイ、レーダー、超音波センサー、緊急車両の接近に注意を払うための音声マイクなど、車両全体に埋め込まれた一連のセンサーに依存している。さらにこのシステムは、車載センサーのデータとGPSのデータを比較することで、自分が道路のどこにいるのかを正確に把握することができる。

ドライブパイロットは、今のところ2024年型SクラスとEQSセダンにしか搭載されない。これらはすでに生産が開始されており、今年後半には最初のクルマがラスベガスを疾走する姿が見られることだろう。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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