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GitHubのAIコード作成支援ツール「Copilot」が著作権侵害をしているとして集団訴訟を起こされる

Microsoftとその子会社GitHub、そしてビジネスパートナーのOpenAIが、両社のAI搭載コーディングアシスタントである、GitHub 「Copilot」について、“前例のない規模のソフトウェア違法コピーに依存している”として、集団訴訟を起こされたことが明らかになった。この訴訟はまだ初期段階だが、企業が著作権で保護されたデータでソフトウェアをトレーニングし、それによって巨万の富を得ている現状について、これまで何度も著作権上の問題が議論されてきた、Stable DiffusionやDALL・Eなどを代表とする画像生成AIなど、他のAIのあり方にも一石を投じる重要な出来事となりそうだ。

2022年6月にMicrosoft傘下のGitHubが公開した「Copilot」は、Web上からスクレイピング(かき集め)されたコードの公開リポジトリをベースに訓練されているが、その多くはコードを再利用する者がその作成者の著作権について明記するすることを要求するライセンス形式で公開されてる。

弁護士で開発者の Matthew Butterick氏は先月、Joseph Saveri 法律事務所と協力して、このCopilotの実態を調査することを発表していた。彼らは、このソフトウェアが、現在のオープンソースライセンスのもとで適切な帰属表示なしに開発者の作品をスクレイピングして公開することによって、開発者の法的権利を侵害しているかどうか、またどのように侵害しているかを知りたかったのだ。実態として、Copilotは著作権を明記することなく、ライセンスされたコードの大部分を再利用していることが判明した。それが両社の大規模な著作権法違反を非難する今回の訴訟を招いた格好だ。

現在、Butterick氏とJoseph Saveri法律事務所はサンフランシスコの北カリフォルニア連邦地方裁判所に集団訴訟を起こした。Butterick氏は声明の中で、以下のように述べている。

我々はGitHub Copilotの合法性に異議を唱えているのです。

これは、長い旅路の第一歩です。われわれが知る限り、これはAIシステムの訓練と出力に異議を唱える米国初の集団訴訟である。これが最後になることはないでしょう。AIシステムは法律の対象外ではありません。これらのシステムを作り、運用する者は、説明責任を果たさなければなりません。

Microsoft、GitHub、OpenAIのような企業が法律を無視することを選択した場合、我々一般人がじっとしていると期待すべきではありません。AIは、誰にとっても公平で倫理的である必要があります。そうでなければ、AIは人類を進化させるという自慢の目的を達成することはできません。少数の特権階級が、多数の人々の仕事から利益を得るための、もうひとつの方法となるだけなのです。

Matthew Butterick
実際に開発者のコードが帰属表記なしに再利用されている事が報告されている。

集団訴訟を起こした法律事務所のJoseph Saveri氏は以下のように述べている。

Microsoft、GitHub、OpenAIのような企業が、オープンソースのクリエイターの作品から不当に利益を得ることができないように、この訴訟を実現させるために名乗り出たプログラマーとユーザーに感謝します。この訴訟は、人工知能システムに起因する技術産業における知的財産権侵害との戦いにおいて、最初の大きな一歩を踏み出すものです。このケースでは、オープンソースのプログラマーの仕事が悪用されたのだ。しかし、AIシステムの影響を受けるクリエイターのコミュニティは、これが最後ではないでしょう。当事務所は、これらのクリエイターのために立ち上がり、AI製品を開発する企業が法律の下で責任を負うことを保証することを約束します。

Joseph Saveri

MicrosoftとOpenAIは、Webから著作権で保護された素材をスクレイピングして、利益を得るためにAIシステムを訓練している唯一の企業とは言い切れない。オープンソースのプログラム「Stable Diffusion」のような、テキストから画像への変換を行うAIの多くは、まったく同じ方法で作成されたものだ。これらのプログラムの背後にいる企業は、このデータの使用は、米国では公正利用の原則によってカバーされていると主張している。しかし、法律の専門家によれば、これは定説からは程遠く、今回のの集団訴訟のような訴訟が起こされた場合、現状をひっくり返す可能性があるという。

Butterick氏によれば、Microsoftがオープンソースコードの代替としてCopilotを提供することは、著作権を侵害するだけでなく、プログラマーがオープンソースのコミュニティを探索するインセンティブを失わせることになるという。Microsoftによるオープンソース・コードの区分けは、プログラマーがしばしば相互学習と開発の一環として自発的にコードを共有するという、オープンソース・プログラミングの精神に反すると、Butterick氏は指摘する。

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この記事を書いた人

TEXAL管理人。学校の授業でMS-DOSを使っていたくらいの年代。Windows95の登場で衝撃を受け、テクノロジー業界に興味を持つ。以来ガジェット・ゲーム情報を追い続けてうん十年。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題も大好き。

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