Apple関連の情報を数多くもたらしてくれるアナリストのMing-Chi Kuo氏が、iPhone 14 Proの新モデルに関する新たなレポートを発表した。Kuo氏によると、Appleはこのモデルの販促に注力していたが、それが功を奏し、今年後半のProモデルの出荷予想を増やしているとのことだ。
そして、1番人気は意外なことに、大きいサイズの「Pro Max」とのことだ。
Kuo氏によると、Appleは生産ラインの切り替えをサプライヤーである鴻海に通知しているが、これによって、iPhone 14 Proモデルは、22年下半期にiPhone 14全体の出荷台数の60~65%を占める(従来は55~60%としていた)ことになるようだ。
そして、意外なことに最も人気のあるモデルはiPhone 14 Pro Maxで、下半期にiPhone 14全体の出荷台数の30-35%を占めると述べている。
iPhone 14の標準モデルの売上が低下していることは、Appleにとって問題であるとの見方もあるが、実際には、Appleはより高価なモデル、つまり熱心な顧客が喜んで購入するバージョンに注力しており、その熱狂が落ち着いたあたりでAppleはiPhone 14 Proの生産を減らし、より長く定着する通常モデルに注力すると予想されている。
また、Appleが2022年第4四半期にポジティブな見通しを示した場合、以下の企業が恩恵を受ける形となるようだ。
- ソニー(48MP CISの単独サプライヤー)
- Largan(望遠レンズのメインサプライヤー、超広角カメラVCMのセカンドサプライヤー)。
- LG Innotek(リアCCMのワン・サプライヤー)
- アルプス(望遠カメラ用VCMの単独サプライヤー)
- ミネベア(超広角カメラ用VCMのメインサプライヤー)
- Samsung Display(Proモデルのパネルのほぼ唯一のサプライヤー)
- FII/Foxconnテクノロジー(ステンレススチールメタルフレームのメインサプライヤー)
- 鴻海(Proモデルの唯一のEMS)
ただ、現在Samsung Displayの供給体制に問題があり、LGがここに加わるとの話も出ている。
Appleが今回Proモデルで差別化を図るという大きな賭けは、どうやら上手くいっているらしい。そしてこの戦略は今後もしばらく続きそうだ。
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