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iPhone 14は見た目は変わらないが、内部の改良によって修理しやすさが劇的に向上している

スマートフォンなど、様々なデバイスの修理手順を公開している「iFixit」が公開した新しいiPhone 14の分解ビデオでは、背面ガラスのみの交換が可能になるなど、iPhone 14の大きな改善点が示されている。ビデオでは、ヒーターマット、吸引ハンドル、開口ピックだけを使用して、背面ガラスパネルを簡単に取り外すことが出来ており、修理難度の大幅な改善が見てとれるだろう。

iFixitによると、背面ガラスが「2つのネジと単一のコネクタで固定されているだけ」であることを指摘した。Appleはそれほど強力ではない接着剤を使用しているようだ。 これによって、高価なツールを使わずとも、容易にバックパネルを取ることが可能になっている。iFixit はまた、修理が必要になった場合に備えて、同じネジを外すと画面にアクセスできるようになると指摘している。

AppleはiPhone 8で初めて裏面ガラスを導入したが、そのパネルの交換は簡単でも安価でもない作業だった。当時、Appleに裏面ガラスの修理を依頼した場合の費用は、iPhone8が35,000円、iPhone8 Plusが39,800円で、AppleCare Plusに加入して画面交換した場合のそれぞれの2,900円、9,900円という価格から大きくかけ離れている。

昨年、AppleはiPhone 12とiPhone 13の裏ガラス修理価格を引き下げたが、これはAppleCare Plusに加入している場合のみだ。これがなければ、修理作業は最大で5万円近くかかる可能性がある。自分で背面ガラスを交換したくても、それまでは一般人には不可能に近く、レーザーを使うか、パネルからガラスを一枚一枚丁寧に割って取り外す必要があった。

iPhone 14の修理しやすさが向上したことについて、同社は特にアナウンスをしていない。最近(米国内で)自己修理プログラムを開始した同社としては、もっと誇ってもいいことだが、奇妙な沈黙を守っている。Appleが自己修理プログラムをいつiPhone 14に拡大する予定かは不明だが、Appleがユーザーに選択肢を与えれば、背面ガラスの修理はより安価になるはずだ。ちなみに、AppleはiPhone 14のバッテリー修理についても密かに値上げを行っている。iPhone 13で使用しているバッテリーと比較的似た仕様であるにもかかわらず、前世代よりも3,000円も高価なのだ。

「Appleは、可能な限り壁に囲まれ、侵入できないような製品を設計する会社ですが、このスマートフォンを修理しやすくするための努力が見える」と iFixitは報告している。iPhone 14の修理可能スコアは10点満点中7点で、iPhone 7以降で最も高い修理可能スコアを獲得している

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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